母乳育児について

公開日 2017年01月18日

最終更新日 2017年01月25日

 「子どもは母乳で育てたい。」「もっと母乳がたくさん出るようになりたい。」と考えられているお母さんに母乳育児についてお伝えします。

 母乳育児とは、お母さんの母乳で赤ちゃんを育てる育児方法のことをいいます。

4回目 母乳とむし歯

 母乳中の糖分はむし歯になりにくいと言われています。母乳そのものは、むし歯の直接の原因ではありませんが、歯が汚れているままで夜間の授乳を繰り返すとむし歯になることがありますので、食後や寝る前には歯を拭いてあげましょう。
 母乳には、体を大きくするだけでなく、心を育てる役割があります。お母さんとおっぱいを通じて得られる安心感、幸福感が子どもの心を育てると言われていますので、むし歯にならないよう対策をとって母乳を飲ませてください。

≪母乳の飲み方とむし歯の原因≫
 母乳を飲むときは舌を突き出し、乳首を上顎に押し付けてしごいて飲むので、上の前歯に母乳が付着しやすく、飲みながら眠ると母乳が上の前歯に停滞し、夜間は唾液の分泌も減るため、むし歯になりやすいと言われています。
 また、多くの子どもの場合、歯が生えるとすぐにむし歯の原因菌である「ミュータンス連鎖球菌」が常在菌として歯の表面で生育を始めるため、歯をきれいにしておかないと歯の表面に離乳食や食べかすがたまり、「ミュータンス連鎖球菌」によって、そこに含まれる糖分を分解しプラークを作って増殖し、酸を産生するので、むし歯ができやすくなります。

≪対策≫
・上の前歯が生えてきたら、離乳食後や寝る前に濡れガーゼや綿棒などで歯を拭いてあげましょう。
・1歳過ぎたら、離乳食後に丁寧に歯を磨いてあげましょう。
・離乳食ごとに磨くのが難しければ、夕食の離乳食後にしっかり磨き、他のときは、水またはお茶を飲ませ、すすぎの効果を得るようにしましょう。
・1歳以降に母乳を与えている場合は、一度小児歯科を受診し、むし歯になりやすいかをチェックしてもらいましょう。
・食べ物を口移しで与えたり、歯ブラシを共有することは避けましょう。

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