工芸考古

梵鐘(県指定) 梵鐘(県指定)

 口径55.2cm、高さ90.3cm。青銅製の和鐘で、竜頭は比較的背が高く、中央の宝珠が目立つ。笠形は自然にふくらみ、鐘身の上帯,下帯は素文である。乳の間が広く乳郭に囲まれたきのこ型の乳が一区に16個、計64個あるが、そのうち2個が欠落している。鐘壁には、「備中国高屋郷大高山寺洪鐘一口、願主阿闍梨宥栄、勧進聖杲球並沙弥道仙、大工藤原家長、小工藤原家永、康正二年歳次丙子十月十九日」の銘があり、康正2年(1456)につくられたことがわかり、市内でも最古の梵鐘となる。
備前焼大瓶(市指定) 備前焼大瓶(市指定)

 高さ56cm、口縁部のつくりなどから室町時代のものと推定される。大きく張った肩の上部に均整のとれた4つの耳をもち、口縁部から肩にかけて自然釉がかかり、また肩から腰にかけて玉だれの垂れ胡麻が流れている。備前焼は岡山県を代表する陶磁器で、古代須恵器の生産技法を継いだ素焼きの焼き物。常滑焼・越前焼・丹波焼・信楽焼・瀬戸焼とならんで中世六古窯の一つとされている。
鰐口(市指定) 鰐口(市指定)

 青銅鋳造直径24cm、表面…勧進 沙門良海 法光寺常住也、裏面…法光寺常住也 永享三年(1431)五月の銘がある。法光寺については資料がなく所在場所は不明である。
金定古墳出土考古資料(市指定) 金定古墳出土考古資料(市指定)

 金定古墳出土の2個の須恵器で、1点は器台、もう1点は脚付長頚壷で、古墳時代後期のものである。