平成22年6月市議会定例会市長提案説明(要旨)

公開日 2010年12月07日

最終更新日 2010年12月07日

平成22年6月14日(月)

平成22年6月市議会定例会

 本定例会におきましてご審議をお願いいたします案件は、既にご案内を申し上げておりますが、議案の説明に先立ちまして、最近の諸情勢及び市政の状況等について申し述べ、議員各位並びに市民皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 まず、我が国の経済状況についてであります。
 報道によりますと、今週末、発表予定の「6月の月例経済報告」では、基調判断に「景気は緩やかに回復」との文言を盛り込み、公表するようであります。
 回復という表現を使えば、リーマン・ショック前の平成20年7月以来、1年11カ月ぶりとなります。
 アジア向け輸出の好調を背景に、生産が引き続き好調で、設備投資も堅調に推移し、個人消費もエコポイント制度などの政策効果などに支えられており、今後も改善傾向が続くと判断したものであります。
 ただ、景気の本格回復を意味する「自律的回復」には依然として至っていないとし、物価下落も続いていることから、「緩やかなデフレ状況にある」との認識も変更しないようであります。
 こうした中、先週11日に行われた新首相の所信表明演説では、「経済・財政・社会保障の一体的立て直し」を政策課題に掲げ、2020年までの年平均で名目3%、実質2%を上回る経済成長を目指す」と表明されたところであり、今月中に策定される「新成長戦略」を含め、今後、新政権の動向につきまして、注視する必要があると考えております。
 次に、地方行政を巡る国の動きについてであります。
 政府が今国会に提出した「国と地方の協議の場」の法制化を進める「地域主権改革法案」は、参議院において既に可決されており、衆議院での議決を待つのみとなっております。
 さらに、基礎自治体への権限移譲、補助金の一括交付金化等、地域主権改革の道筋を示す「地域主権戦略大綱(仮称)」におきましても、現在、検討が進められております。
 こうした改革法案や大綱は、地方自治体の自由度を高め、地域住民が自らの判断と責任において地域の諸課題に取り組む「真の分権型社会の実現」のために必要不可欠なものであります。
 このことから、今月四日、全国市長会を含めた地方六団体が、政府に対し、改革法案の会期内成立や大綱の早期決定についての共同声明を出し、10日には、新首相に要請したところであります。
 私も、こうした機会を逃さずに、地方の意見が最大限反映できる地域主権が早期に実現するよう、今後とも、市長会等あらゆる機会を通じて力強く要望してまいりたいと思っております。
 では、次に、市政の状況等について申し述べます。
 まず、井原市民病院の院長人事について、ご報告申し上げます。
 現在、細羽俊男副院長が院長代理でありますが、この7月1日付で、井原市民病院に新しい院長が就任いたします。
 お名前は、山田信行先生でございまして、専門は循環器内科であります。
 山田先生の略歴をご紹介いたします。
 昭和49年3月に岡山大学医学部をご卒業され、国立岩国病院や岡山大学病院を経て、昭和63年9月から福山市民病院にお勤めでございます。
 翌年には、循環器科の新設に伴い、初代の循環器科長に就任、平成14年4月からは副院長に就任され、現在に至っております。
 一方、地域医療にも深くかかわっておられます。
 福山市民病院内に高度医療を24時間提供できる救命救急の設置に向けてご尽力され、平成17年4月には広島県東部初の救命救急センターを開設されました。
 福山市民病院が、名実ともに地域になくてはならない中核病院として、益々発展されていることは、井原市民の皆様もご承知のことと存じます。
 この度、縁あって、井原市民病院の院長として、就任いただきます。
 今日の井原市民病院は、慢性的な医師不足や経営環境も大変厳しいものがありますが、市民病院は市民の命と健康を守る大切な医療施設であります。
 山田新院長の手腕に大いに期待するとともに、市民の皆様が安心して医療を受けていただく病院としてご尽力を賜りたいと思っているところでございます。
 次に、美星国保診療所についてであります。
 美星国保診療所の運営については、昨年9月の市議会において、指定管理者を「医療法人 美星会 三宅医院」に決定いただいておりましたが、その後、基本協定について協議を進め、概ね合意に至ったところであります。
 その協議の中で、三宅医院から、「11月からの運営では、季節の変わり目で患者数も増加する時期であること、また配置する医師が新たな環境に慣れることを最優先に考え、急患の比較的少ない時期として、2か月前倒しの9月から運営ができないか」との申し出がありました。
 このことにつきまして、現在の指定管理者である「社会福祉法人 旭川荘」と協議した結果、同意が得られましたので、今議会において、指定期間の開始を「平成22年11月1日」から「平成22年9月1日」へ変更する議案を上程させていただいておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。
次に、特別養護老人ホーム「星の郷」についてであります。
 2月の定例市議会でも報告いたしましたが、旭川荘の指定管理辞退に伴う、今後の管理運営の方向としては、新たな指定管理者の確保に努め、指定管理による運営を推進していくこととしております。しかし、旭川荘撤退までに十分な期間がなく、9月からしばらくの間、市が直接運営することとし、今議会に運営に必要な補正予算のお願いをしております。
 「星の郷」には、現在29名の入所者がおられますが、介護等に支障が出ないよう、スムーズな移行を考えております。職員体制は、現在勤務されている旭川荘の職員9名を出向で受け入れ、臨時職員につきましても、市の臨時職員として採用し、可能な限り現状を継続する方向で調整をいたしております。
 いずれにいたしましても、地域住民や入居者の方々に安心と信頼をしていただけるよう、円滑な移行と運営に全力で取り組んでまいります。
 次に、環境問題についてであります。
 廃棄物行政につきましては、資源循環型社会をつくるという大きな方向性の中で、本市といたしましても、ごみ減量化・資源化により環境への負荷が少ない、環境にやさしい社会の構築を目指しているところでございます。
 その取り組みの一つとして、「家庭ごみ有料化」を昨年7月1日からの試行期間を経て、10月1日から完全実施いたしました。現在、8か月が経過したところですが、市民皆様のご理解・ご協力により減量効果が顕著でありますことに厚くお礼を申し上げます。
 この有料化後の状況を踏まえて、収集体制や指定ごみ袋等について全市的にアンケート調査を実施し、今後の参考にしたいと考えております。
 アンケート用紙は、「広報いばら6月号」に折り込み、全世帯へ配布する予定にしておりますので、皆様のご意見をお寄せくださいますようお願い申し上げます。
 また、今年度は一層のごみ減量化や地球温暖化防止のため、「マイバッグ持参推進運動」を展開し、スーパー等でのレジ袋削減を図ることとしております。
 この運動には、スーパー等の事業者、消費者、行政が協働して取り組む必要があることから、これら3者で構成する「レジ袋削減推進懇話会」を立ち上げ、検討を進めております。当面は、県が6月から毎月10日に実施する「岡山県統一ノーレジ袋デー」に参画をし、啓発に努めてまいります。
 施設面では、本年3月に「ごみ処理広域化対策西部ブロック協議会」において「ごみ処理広域化対策基本計画」を策定したところであります。
 この計画では、井笠地域の3市2町で、現在2か所ある埋立処分場、焼却施設を1か所に集約することとしております。
 本年度から埋立処分場の適地選定業務に着手し、焼却施設については、延命化を図りながら、今後15年間使用し、平成37年に統合することとしております。
 また、野々迫埋立処分場の延命化について検討してまいりましたが、この度、埋立量の約1割を増量することについて、地元関係者の同意を得ることができました。これにより、2年半程度の延命化を図ることができましたことを併せてご報告申し上げます。
 次に、「協働のまちづくり市民推進室」についてであります。
 本年度も6月下旬から、市内13か所で開催を予定しております。各地域のテーマに沿って、市民の皆様と市が直接意見交換を行う中で、それぞれが役割分担をしながら地域の課題を解決していく、協働のまちづくりを目指してまいります。
 次に、笑って健康元気アップ事業についてであります。
 本事業は、本市が目指す健康寿命日本一に向けた取り組みを、着実に推進するための事業と位置づけており、本年度で3年目を迎えております。
 引き続き、好評でした「笑いと健康講演会」の開催や「笑顔の絵画コンテスト」、「笑顔の体操講師派遣事業」、「笑って健康元気アップウォーキング大会」等を実施するほか、新たに笑いを取り入れた本市独自の健康体操を作成し、笑いの効能による健康づくりを展開いたします。
 次に、グラウンド・ゴルフ場建設についてであります。
 グラウンド・ゴルフ場の建設については、その要望が高まる中、庁内検討委員会を組織し、建設に向けて検討をさせてきたところであります。
 この度、その検討委員会から、昨年12月下旬の井原市グラウンド・ゴルフ協会からの要望も踏まえた検討結果として、「四季が丘団地福祉施設用地が、井原市グラウンド・ゴルフ場の建設用地として、最適地である。」との報告を受けました。
 「健康寿命日本一」につながる健康増進施設として、四季が丘団地福祉施設用地へのグラウンド・ゴルフ場の早期建設着手を目指し、今議会に設計等委託に係る補正予算を上程させていただきました。
 議員各位並びに市民の皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
 次に、国民文化祭についてであります。
 本年10月30日から11月7日までの9日間、「第25回 国民文化祭・おかやま2010」が開催されます。
 国民文化祭は、アマチュアを中心とした全国各地で行われているさまざまな文化活動の日頃の成果を発表、競演、交流する機会を提供する、日本最大の文化の祭典であります。
 県内全市町村で63の分野別事業が予定されている中、本市では、「子守唄フェスティバル」及び「彫刻の美術展」の2つの事業を行うことになっており、文化関係者や市民の皆様と一体となって実行委員会、企画委員会を組織し、事業の準備を進めております。
 また、この国民文化祭を盛り上げ、地域の活性化を図ろうとする事業を支援するため「国民文化祭応援事業」により、事業費の2分の1、補助限度額20万円の補助金を交付いたしますので、ご活用いただきたいと思っております。
 いずれにいたしましても、全国から本市にお越しになる方々を快くお迎えするとともに、多くの市民の皆様の参加により、文化交流の輪を大きく広げ、さらに地域文化の発展に向けて努力してまいりたいと考えております。
 次に、本市の平成21年度の会計状況についてでありますが、一般会計を始め、特別、企業のそれぞれの会計が計画に基づく事業を展開したところであり、一部で繰り越しをしたものの、概ね順調に進展し、健全な財政収支で所期の成果が得られたものと考えております。


 以上、最近の諸情勢及び市政の状況等について申し述べましたが、次に、本定例市議会におきましてご審議をお願いいたします諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げたいと存じます。
 まず、市長の専決処分した報告についてであります。
 報告甲第1号「市長の専決処分した井原市税条例の一部を改正する条例について」、報告甲第2号「市長の専決処分した井原市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について」、報告甲第3号「市長の専決処分した井原市老人医療費給付条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例について」、報告甲第4号「市長の専決処分した井原市立高等学校入学選抜手数料及び授業料に関する条例の一部を改正する条例について」及び報告甲第5号「市長の専決処分した平成21年度井原市一般会計補正予算(第8号)について」並びに報告甲第6号「市長の専決処分した平成21年度井原市病院事業会計補正予算(第3号)について」は、地方自治法第179条第1項の規定により、それぞれ専決処分いたしておりますので、ご報告申し上げ、承認を求めるものであります。
 次に、予算案件についてであります。
 まず、議案第35号「平成22年度井原市一般会計補正予算(第1号)」についてでありますが、今回の補正は、補助事業の決定によるもののほか、緊急を要するものを主体に、必要な措置を講じたところであります。
 その結果、補正額は1億7,180万円で、補正後の予算総額は、183億2,180万円となった次第であります。その主な財源といたしましては、県支出金、市債等の特定財源と平成21年度決算見込みによります繰越金を充当いたしております。
 以下、歳出の主なものについてご説明申し上げます。
 まず、総務費では、地区集会所等整備事業費補助金に789万円、コミュニティセンター助成事業補助金に1,500万円を計上しておりますほか、芳井町池井地区の交流・活性化事業として中山間地域魅力づくり支援事業に385万円、地域住民等のニーズに応え、持続可能な公共交通体系を構築するための計画策定経費として、地域公共交通活性化・再生総合事業に790万円、さらにグラウンド・ゴルフ場設計等業務委託料に1,040万円を計上いたしております。
 民生費では、国民健康保険事業特別会計及び介護保険事業特別会計に繰出金を計上しておりますほか、要援護高齢者への救急医療情報キット作成・配布事業に100万円を計上いたしております。
 農林水産業費では、農業用施設新設改良費に3,290万円を計上いたしておりますほか、有害鳥獣駆除事業費補助金、売れる岡山米づくり産地活性化事業補助金及び帰農者支援事業費補助金に所要の措置を講じております。
 商工費では、本年10月にオープンいたします美星星空公園の施設整備費として753万余円を計上いたしております。
 土木費では、道路新設改良費に6,100万円を計上いたしておりますほか、広場等整備事業補助金に所要の措置を講じております。
 教育費では、訪問カウンセリング事業、児童生徒自立支援事業及び理科支援員配置事業に所要の措置を講じておりますほか、新体操選手育成強化事業費補助金に100万円を計上いたしております。
 次に、議案第36号「平成22年度井原市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」は、非自発的失業者の減免措置に係る国保税システム改修、レセプト電子化に伴う被保険者異動情報作成に係るシステム改修並びに、美星国保診療所の血球検査機購入に伴う補正をお願いしております。
 議案第37号「平成22年度井原市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)」は、平成21年度の医療費の確定に伴う国庫負担金等の精算措置を講じております。
 議案第38号「平成22年度井原市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)」は、特別養護老人ホーム「星の郷」の直営化に伴う補正をお願いいたしております。
 次に、条例案件についてであります。
 議案第39号「井原市非常勤職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について」は、井原市特別養護老人ホーム「星の郷」に医師を置くため、所要の改正をするものでございます。
 議案第40号「井原市職員の育児休業等に関する条例及び井原市職員の勤務時間、休日及び休暇等に関する条例の一部を改正する条例について」は、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正を行うものでございます。
 議案第41号「職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の一部を改正する条例について」は、国家公務員の一般職の職員の給与に関する法律等の一部改正に伴い、これに準じて所要の改正を行うものでございます。
 議案第42号「井原市国民健康保険条例の一部を改正する条例について」は、国民健康保険法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。
 議案第43号「井原市星空公園条例について」は、天体観測等に親しむ場として整備する星空公園の管理運営に関し、条例を制定するものでございます。
 次に、事件案件についてであります。
 議案第44号「岡山県市町村総合事務組合の組合市町村数の減少及び規約の変更について」は、平成22年3月31日付の備前広域環境施設組合の解散に伴い、当該組合の脱退の承認及び規約変更を行うものであります。
 議案第45号「井原市立美星国保診療所の指定管理者の指定期間の変更について」は、平成21年9月議会にて指定議決をいただいております美星国保診療所の指定管理者の指定期間を変更するものであります。
 議案第46号「公の施設の区域外設置について」は、先の議案第43号において提案の「井原市星空公園条例」に関連し、美星町宇戸地内に設置する井原市星空公園の敷地の一部を小田郡矢掛町上高末地内に設置することにつき、地方自治法第244条の3第3項の規定により、議決をいただくものであります。
 以上が今回提案いたしました議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明を申し上げたいと存じます。


 なお、この機会に若干のご報告を申し上げたいと存じます。
 まず、本年4月に宮崎県で発生いたしました家畜伝染病「口蹄疫」についてであります。
 国におきましては、更なる感染拡大を防止するため、移動制限や殺処分などの防疫措置の徹底に、総力を挙げて取り組まれているところであります。
 こうした中で、本市におきましても、未然防止が急務と判断し、感染防止対策といたしまして、6月1日から、消毒用の消石灰400袋を、市内の2法人と38戸の畜産農家へ、無料配布したところであります。
 次に、田中美術館の企画展であります。
 現在、平櫛田中ゆかりの日本刀と彫刻刀など展示した春季企画展「刀(とう)の芸術」を開催しておりまして、平櫛田中と人間国宝・宮入行平の交友もうかがえる興味深い企画展となっており、3月27日の開会以来、多くの方々から好評をいただいております。
 なお、田中美術館では、照明装置をLED化する省エネ改修工事を計画いたしております。そのため、6月28日から7月21日までの24日間を臨時休館とさせていただきたいと思っておりますので、何とぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。
 次に、井原運動公園についてであります。陸上競技場をはじめ、野球場や庭球場の整備を行っておりましたが、本年3月に完了いたしたところであります。
 この工事の完成を記念し、野球場において、来月4日、日曜日に、高校野球招待試合を計画いたしております。第1試合には、全国大会常連校であります愛媛県松山市の新田高校と井原高校との軟式野球の試合を、また、第二試合には、今年春の県大会で優勝された岡山東商業高校と興譲館高校との硬式野球の試合を予定しております。
 以上が報告でありますが、提出しております諸議案につきまして、何とぞ慎重にご審議の上、適切なご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。

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