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猫墓のいわれ
3
 ある日のこと、和尚さんの留守るすにおくさんは、寺の使用人の男に、
 「この猫を、どこか遠くへすてて来なさい。」
と言いつけました。
 「和尚さんにはないしょですが、たのみますよ。」
と、強い言いつけです。男は言いつけられるままに、遠くはなれた
山の中へすてました。すてられた猫は、夜は寒くてねむれません。
もちろん食べ物もありません。あれほどかわいがってくれた和尚
さんが、どうしてこんなひどいことをされるのか、わけを知らない
猫は腹をたてて、和尚さんをうらみました。