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大力持ち兵四郎
 仁王様におうさまを二体せおって
 またある時、福山のとも漁師りょうしりょうをしていると、備中のほうから
光がさし、まばゆくて漁ができません。いったい何者のしわざかと、
漁師がたずねてみると、それは、高屋町大仏おおぼとけにある観音様かんのんさまの前の
仁王におう様のまなこの光でした。漁師は、お寺のおぼうさんに、
 「わたしは、鞆の漁師ですが、仁王様の光で目がくらみ、漁ができ
なくて困っています。どうか、仁王様を下にうつしてください。」
と、たのみました。そこで、仁王様は笹賀町の金敷寺かなしきじに運ばれること
になりましたが、そのころは猫車ねこぐるましかない時代でした。