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子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種について
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種
子宮頸がん予防ワクチンであるHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種は、平成25年4月に定期接種となりましたが、接種後にワクチンと因果関係が否定できない持続的な痛みなどの症状が報告されているとして、2か月後の平成25年6月に厚生労働省が積極的な接種勧奨は差し控えると通知をだしました。この通知を受け、井原市でも積極的勧奨を差し控えていました。
令和3年11月26日付で厚生労働省から、ワクチンの安全性に特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたことなどから、積極的勧奨の差し控えを終了するよう全国の自治体に通知がありました。この通知を受けて、井原市でも積極的勧奨を再開します。
積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対しては、公平な接種機会を確保する観点から救済措置(キャッチアップ接種)を実施することが決まりました。ワクチンの有効性やリスク等を十分にご理解いただいた上で、接種を希望される場合は、実施医療機関にお申し込みください。
令和5年4月1日より、9価の「HPVワクチン」を公費で接種できるようになりました。9価のHPVワクチンは、9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPVの感染を予防することができます。
※公費の補助期間(令和7年3月31日まで)を過ぎて接種すると全額自己負担です。(全額自己負担の場合、9価HPVワクチンを3回接種すると約10万円の費用がかかります。
9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(定期接種版) [PDFファイル/604KB]
9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(キャッチアップ版) [PDFファイル/492KB]
HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(概要版) [PDFファイル/2.72MB]
HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(詳細版) [PDFファイル/3.58MB]
キャッチアップ接種リーフレット [PDFファイル/2.15MB]
対象者
井原市民で次のいずれかに該当する人
定期接種
小学6年生~高校1年生相当(誕生日が平成20年4月2日~平成25年4月1日)の女子
HPVワクチン接種を逃した方(キャッチアップ接種)
平成9年度から平成19年度生まれ(誕生日が平成9年4月2日~平成20年4月1日)の女性で、小学校6年から高校1年の頃に、HPVワクチンの接種機会を逃し、合計3回の接種を受けていない人。
ワクチンの種類と回数
9価のHPVワクチンは、年齢によって接種回数が異なります。
ワクチンの種類 |
説明 |
標準的な接種間隔 |
---|---|---|
サーバリックス®(2価) |
子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に対するワクチン |
初回接種の1か月後と6か月後に追加接種(計3回) |
ガーダシル®(4価) |
HPV-16型と18型に加え、尖形コンジローマという病気の原因となる6型と11型の4つの型に対するワクチン |
初回接種の2か月後と6か月後に追加接種(計3回) |
シルガード®9(9価) |
子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型に加え、尖形コンジローマという病気の原因となる6型と11型の9つの型に対するワクチン |
初回接種の2か月後と6か月後に追加接種(計3回) ※15歳になるまでに1回目の接種を行えば、2回での接種完了が可能です。 |
サーバリックス®、ガーダシル®、シルガード®9ともに、1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。
注意)1か月後とは、「翌月の同日以降」を意味します。例:4月30日の1カ月後は5月30日。
注意)翌月に同日がない場合は、「翌々月の1日」になります。例:1月30日の1カ月後は3月1日。
接種可能な時期
定期接種
小学校6年から高校1年相当の年齢まで
※平成20年度生まれの方は、公費による接種は令和7年3月末までです。
キャッチアップ接種
令和4年4月1日~令和7年3月31日の3年間
※接種は合計で3回で、完了するまでに約6ヶ月間かかるため、接種を希望する方は、お早めに接種をご検討ください。
接種場所
(1)井原市内、岡山県内の協力医療機関で接種する場合
事前に医療機関へ電話予約をしてください。
(2)岡山県外で接種する場合
事前に健康医療課(井原保健センター内)での手続きが必要です。
接種前に予防接種実施依頼書交付申請書(下記「関連書類」参照)の提出が必要です。
接種前に健康医療課(井原保健センター内)へお問い合わせください。
関連書類:予防接種実施依頼書交付申請書
接種費用
無料
持参品
- 予診票(予診票は医療機関にもあります)
- 母子健康手帳など接種履歴がわかる書類
- 健康保険証など(住所・氏名・生年月日が確認できる書類)
保護者の同伴
予防接種は、保護者同伴が原則です。
ただし、次に該当する場合で、やむを得ず保護者が同伴できないときは、厚生労働省作成のリーフレットをお読みいただき、ワクチンの効果やリスク、接種後の注意などを十分に理解いただいた上で、保護者が署名をした「予診票」を予防接種協力医療機関にお持ちください。
- 接種を受けるものが13歳以上であること。
- 保護者が接種について十分理解しており、以下の項目を満たしていること。
- 保護者がワクチンの種類を選択している。
- 保護者が予診票の質問項目に回答している。
- 予診票の「※保護者が接種会場に同伴しない場合に記入」の保護者自署欄に署名している。
ワクチン接種後の注意
- 痛み等の頻度が高いワクチンであり、接種の痛みや緊張のために、血管迷走神経反射が出現し、失神することがあります。接種後は少なくとも30分間は背もたれのある椅子に座っていただき、座位で様子をみてください。前に倒れる場合がありますので、注意して様子を観察してください。
- 接種後1週間位は副反応の出現に注意しましょう。
- 接種部位は、清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。
- 接種当日は、激しい運動は避けてください。
- 接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
子宮がん検診について
子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんの原因となる全てのHPVの感染を予防する訳ではありません。ワクチン接種した方も、20歳になったら子宮頸がん検診も併せて受診しましょう。