公開日 2021年11月02日
最終更新日 2021年11月16日
井原市美星町では、美星町観光協会と市が連携して、星空版の世界遺産と称される国際ダークスカイ協会(IDA(本部:米国))が設けた国際的な取組である「星空保護区」の認定を目指して活動を展開してきました。
2021(令和3)年4月28日付でIDAに対し認定申請を行っておりましたところ、このたび審査が終了し、2021(令和3)年11月1日付(米国アリゾナ州現地時間)で美星町が「ダークスカイ・コミュニティ」に認定されましたので、お知らせします。星空保護区としては日本で3番目、「ダークスカイ・コミュニティ」としては、アジア初となります。
認定に際しての市長及び認定機関である国際ダークスカイ協会(IDA)のコメントは以下の通りです。
〈大舌勲 井原市長のコメント〉
「アジア初の『ダークスカイ・コミュニティ』への認定を誇りに思うとともに、長年に渡りまちの名前にふさわしい美しい星空環境の保護に取り組んでこられた住民の方々とこの喜びを分かち合いたいと存じます。今後も、他の模範となる地域として、美星町の美しい星空を全力で守り育て、未来に受け継いでまいることを誓います。」
〈アシュリー・ウィルソン IDAダークスカイプレイス・プログラムマネージャーのコメント〉
「美星町の『ダークスカイ・コミュニティ』認定が、ダークスカイプレイス審査委員会の全会一致で支持されたことをお伝えすることができ、大変嬉しく思います。夜空を守るための地域社会のコミットメントと献身がもたらした、この大変素晴らしい成果を祝福します。この努力が報われた今回の朗報を、関係者のみなさまにはきっと喜んで頂けると思います。この認定は、日本だけでなく、アジア全体にとっても記念すべき出来事です。」
〈星空保護区認定制度について〉
米国アリゾナ州に本部を置くNPO団体である国際ダークスカイ協会(IDA)が2001(平成13)年に始めた「ダークスカイプレイス・プログラム」(和名:星空保護区認定制度)は、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取組を称える制度です。
星空保護区には現在、5つのカテゴリーがあります(加えて、新規申請受付を終了したカテゴリーが1つあります)。
①ダークスカイ・コミュニティ(井原市美星町が認定されたカテゴリー)
②ダークスカイ・パーク
③ダークスカイ・リザーブ
④ダークスカイ・サンクチュアリ
⑤アーバン・ナイトスカイプレイス
⑥ダークスカイ・ディベロップメント(新規の申請受付は終了)
〈「ダークスカイ・コミュニティ」とは〉
「ダークスカイ・コミュニティ」は、町や市といった自治体単位が認定対象です。質の良い屋外照明の使用に関する条例の施行、光害についての活発な教育啓発活動、地域住民の夜空保護への支援など、優れた取組が実施されており、周辺地域への模範となる地域です。
IDAが認定した星空保護区の数は、2021(令和3)年11月1日現在で187箇所です。このうち日本では美星町の他に、自然公園・森林公園・エコパーク等として運営されている場所が認定対象の「ダークスカイ・パーク」に、沖縄県の西表石垣国立公園(2018(平成30)年3月30日付)と東京都神津島村(2020(令和2)年12月1日付)の2箇所が認定されています。
【国際ダークスカイ協会(IDA)プレスリリース】
https://www.darksky.org/ida-certifies-asias-first-dark-sky-community-with-bisei-town-japan/
【国際ダークスカイ協会東京支部(IDA東京)サイト速報記事】
https://idatokyo.org/category/pressrelease-tokyo/
【国際ダークスカイ協会東京支部(IDA東京)サイト星空保護区ページ】
【星空保護区紹介サイト】
https://hoshizorahogoku.org/2021/11/02/post-460/
【井原市報道発表資料】
【井原市広報掲載記事】
http://www.city.ibara.okayama.jp/docs/2017013000123/file_contents/11.pdf
【認定申請完了記事】
http://www.city.ibara.okayama.jp/docs/2021050700014/
【美星町観光協会の取組に関する参考資料】
【パナソニック社 ニューストピックス】
https://news.panasonic.com/jp/topics/204453.html
「星空保護区」認定証書授与式を岡山市内で開催
令和3年11月12日(金)に岡山市内で、国際ダークスカイ協会(IDA)から井原市へ認定証書の授与が行われました。
IDA東京支部の越智信彰代表が大舌市長に証書を手渡し、「30年以上の長きにわたる、地域のたゆまない努力が形になりうれしく思う。審査委員会でも非の打ちどころがなく、満場一致の認定であった。真に星空保護区の栄誉にふさわしい。」と述べられました。
証書を受け取った市長は「関わった多くの方とともに喜びたい。今後も星空の保護活動に取り組み、次の世代に引き継ぐとともに、星空環境を生かしたまちづくりや人づくりを進めていく」と挨拶しました。
この後、立会いただいた岡山県知事、中国四国地方環境事務所長からもお祝いの言葉をいただきました。
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