公開日 2017年02月02日
最終更新日 2017年02月08日
- 布袋
- 1914年以前(大正3年以前)
- 木彫
布袋は9世紀から10世紀にかけて実在した中国の禅僧です。顔立ちは福々しく、常に袋をかつぎ貧しい人に施しながら歩きました。弥勒菩薩が人間としてこの世に現れたのだと尊ばれ、その円満な風貌はよい題材として多く描かれ、また七福神の一人とされています。
この作品は、布袋和尚がふとった腹を突き出して笑っており、ゆったりとした身の構えと、穏やかな笑顔が印象的です。着物のたれ具合など写実的で、制作初期の田中らしい作品です。