公開日 2017年02月03日 最終更新日 2017年02月08日 牧人(ぼくじん) 1965年(昭和40年) 木彫彩色 羊の群れを移動させながら旅を続ける牧人が、砂漠を無事に越えて高原地帯に入り、しばしの憩いをとる姿でしょうか。穏やかな目は、空の青さに吸い込まれていきそうです。 砂漠の旅では、風が一番恐ろしいといわれています。牧人の表情は屈託がないようでも、気象の変化には敏感になっています。そうした緊張の中のやすらぎを表したもので、空の広がりをあらためて認識させる作品です。