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井原市制施行60周年記念 田中美術館秋季特別展「生誕130年 彫刻家・高村光太郎展」

公開日 2017年02月17日

最終更新日 2017年02月21日

過去の特別展

井原市制施行60周年記念 田中美術館秋季特別展
「生誕130年 彫刻家・高村光太郎展」

会期

平成25(2013)年8月30日(金)~10月20日(日)
8月30日は開会式のため、10時30分より開館します。

開館時間

午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日

月曜日
ただし、9月16日、9月23日、10月14日は開館、9月17日、9月24日、10月15日は休館
※8月24日(土)~8月29日(木)は、展示替えのため休館させていただきます。

主催

井原市立田中美術館

共催

NHKプラネット中国、山陽新聞社

企画協力

NHKプラネット中部

入館料

  • 一  般:700円(560円)
  • 65歳以上:350円(280円)
  • 高校生以下 無料
    ※( )内は有料団体20名以上の料金
  • 前売り券販売所(7月下旬より販売いたします)
    チケットぴあ、セブンイレブン、サークルK、サンクス(4店共通Pコード765-759)、ローソンチケット(Lコード66496)、
    山陽新聞社サービスセンター、笠岡市立竹喬美術館、ふくやま美術館、
    華鴒大塚美術館、ぎんざや、インディスク(天満屋倉敷店内)、
    天満屋トラベルなど岡山県内の各プレイガイド、 井原市内の公共施設
  • その他、割引・優待の対象についてはこちらをご覧ください

記念講演会

日 時:平成25年9月29日(日) 13時30分~15時
講 師:土生 和彦 氏 (碧南市藤井達吉現代美術館 学芸員)
会 場:井原市民会館 鏡獅子の間
演 題:木彫家・高村光太郎
入場料:無料

概要

 髙村光太郎(1883-1956)は江戸末期から明治期に活躍した木彫家・高村光雲(1852-1934)の長男として東京・下谷に生まれ、幼い頃 より後継者としての修練を与えられました。父から江戸時代そのままの指導方法によって木彫の基礎を学んだ光太郎は東京美術学校で木彫の他に塑造を学び、卒 業後アメリカそしてフランスに留学します。

 帰国後の光太郎の活動は、彫刻よりも文筆活動によって広く知られるようになります。日本最初のポスト印象派宣言とも、あるいはフォーヴィズムの先駆 とも評される「緑色の太陽」(1910)に代表される評論、『道程』(1914)、『智恵子抄』(1941)などの詩業、そして『ロダンの言葉』 (1916)といった翻訳は、芸術家である彼の存在を印象付けました。

 その一方で光太郎は、彫刻の制作とその発表については慎重であり続けました。残念なことに1945年の空襲によって彼のアトリエは被災し、多くの彫 刻作品が失われ、彫刻家としてのあゆみは全体像が見えにくいものとなってしまいました。そして、疎開による環境の変化は、彫刻を制作する機会の妨げとなり ました。

 最晩年、光太郎は自ら「私は今でも自分を彫刻家だと思つているし、私の彫刻の仕事をかえり見て、それが詩の仕事に及ばないとは思わない。また、明治以來の 日本の彫刻の中で自分の彫刻がどういう役割を果たしているかも知つている。そしてまだ相當の可能性を保持していることも信じている」(「自傳」)と記しま した。彫刻家の歿後、戦災を免れた作品によって直ちに遺作展が開催され、今日に至るまで数多くの展覧会で彼の彫刻は近代日本を代表する作品として取り上げ られています。

 生誕130年の節目を迎えて開催される今回の展覧会では、光太郎の原点ともいえる木彫作品をはじめ、彼が参照したロダン(1840-1917)や同 時代の佐藤朝山(1888-1963)、中原悌二郎(1888-1921)などによる作品と妻・智恵子(1886-1938)が制作した紙絵をあわせて展 示します。本展が光太郎の彫刻作品を見直す契機となると共に、今日活発化している近代日本彫刻をめぐる研究への一助なとなることを願います。

巡回先

  • 千葉市美術館 6月29日(土)~8月18日(日)
  • 碧南市藤井達吉現代美術館 11月1日(金)~12月15日(日)

出品作品

  • 高村光太郎作品(彫刻)48点、(スケッチブック)2冊、(クロッキー帳)1冊 
  • 高村智恵子作品(紙絵)43点
  • 光太郎周辺の彫刻家たち:ロダン3点、ブールデル1点、マイヨール1点、
     高村光雲1点、荻原守衛2点、毛利教武1点、佐藤朝山7点、中原悌二郎2点
  • その他:土門拳撮影光太郎彫刻写真1点、デスハンド1点、
     高村光雲愛用で光太郎が受け継いだ彫刻刀1揃 
  • 本展では木彫《栄螺(さざえ)》《うそ鳥》《ホウボウ》は出品されておりません。ご了承下さい。 なお、《栄螺》は2013年10月12日~12月23日にメナード美術館で展示される予定です。
    ≫出品リストはこちら[PDF:315KB]

作品の紹介

て
高村光太郎≪手≫
個人蔵
て
高村光太郎≪手≫
個人蔵
せみ
高村光太郎≪蝉3≫
個人蔵
ざくろ
高村光太郎≪柘榴≫
個人蔵
れんこん
高村光太郎≪蓮根≫
個人蔵
くろだ
高村光太郎≪黒田清輝胸像≫
東京藝術大学蔵
なまず
高村光太郎≪鯰1≫
個人蔵
こううん
高村光太郎≪光雲一周忌記念胸像≫
碌山美術館蔵
もも
高村光太郎≪桃≫
個人蔵
ちえこかみえ
高村智恵子≪くだものかご≫
個人蔵
はな
高村智恵子≪はな≫
個人蔵
さかな
高村智恵子≪魚≫
個人蔵
りんご
高村智恵子≪片口の中のりんご≫
個人蔵
ざくろ
高村智恵子≪ざくろ≫
個人蔵
とうみん
佐藤朝山≪冬眠≫
福島県立美術館蔵、第15回院展出品作
たけのこ
佐藤朝山≪筍≫
個人蔵、第16回院展出品作
※本作は53年ぶりの公開となります
はくさい
佐藤朝山≪白菜≫
個人蔵、第18回院展出品作
はと
佐藤朝山≪鳩≫
福島県立美術館寄託(横井美恵子コレクション)、
第18回院展出品作と同型
うし
佐藤朝山≪牝牛≫
東京藝術大学蔵、第13回院展出品作
とかげ
佐藤朝山≪蜥蜴≫
個人蔵、第16回院展出品作
ねこ
佐藤朝山≪牝猫≫
個人蔵、第15回院展出品作

(高村光太郎・智恵子作品の写真は全て高村規撮影)

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