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没後70年 森六峰 清雅なる山水画―京(ミヤコ)の日本画とともに

公開日 2017年02月17日

最終更新日 2017年02月21日

過去の企画展

井原市立田中美術館 春季企画展
没後70年 森六峰 清雅なる山水画―京(ミヤコ)の日本画とともに

会期

平成28(2016)年4月22日(金)~6月12日(日)

開館時間

午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日

月曜日(祝日にあたる場合は開館し、翌日が休館となります)

会場

井原市立田中美術館 本館2階展示室

入館料

  • 一  般:400円(300円)
  • 65歳以上・高校生以下 無料

※( )内は20名以上の団体料金

EVENT イベント

美術講座  <事前申込不要・聴講無料>
「森六峰の画業」

  • 講師 田中純一朗(担当学芸員)
  • 期日 4月22日(金)10時30分~11時
  • 会場 井原市役所 4階大会議室

概要

 本年は、井原市ゆかりの日本画家・森六峰(1879~1946)の没後70年にあたります。それを記念し、井原市立田中美術館では「没後70年 森六峰 清雅なる山水画―京(みやこ)の日本画とともに」を開催いたします。
 森六峰は、岡山県後月郡芳井町(現 井原市芳井町)に生まれ、後に森家の養子となりました。精研高等小学校を終えたのち、同郷の南画家・河合栗邨について画技を学びます。明治30年、京都に 出て南画界の最後の巨人・田能村直入の門下となりました。六峰は直入の邸である「画神堂」内に住み、師が各地の景勝を訪ねる際に同行を許されるなど、直入 の薫陶を受けてさらに画技を磨きます。
 しかし、明治40年(1907)に直入が没し、一時的に帰郷することとなります。東京に住んだ時期もありますが、明治43年(1910)以後は故郷に居を定め、地元有志による画会を開きます。
 六峰の魅力は、その清雅な山水画世界にあります。師譲りの優れた画技とともに、詩文の深い理解が画面内にあふれ、高い画格を示しています。六峰は東アジ アにおける伝統的な絵画観「詩書画三絶」に立脚しており、近代岡山画壇、そして京都画壇の双方において、自己の画境を確立した本格的な南画家といえるで しょう。
 本展では、森六峰の作品を中心に、交流のあった画家たち、さらに六峰が蒐集した近世絵画を初めて紹介します。また、六峰が活躍した同時代京都の日本画家たちの作品もあわせて展示し、六峰の画業をたどる試みとします。

主な出品作家

森六峰
犬養木堂、河合栗邨、田中柏陰、田能村小篁、田能村直入、津田白印、戸田天波、富岡鉄斎、村田香谷、柚木玉邨、吉田鯉城など

作品の紹介

ばいりん
森六峰《梅林図》
個人蔵 昭和15年
ぎょくどう
森六峰《溪畔清友図》
個人蔵 大正11年
べいほう
森六峰《米法山水図》
個人蔵 大正13年
とら
森六峰《虎図》
個人蔵 昭和16年
かんのんず
森六峰《観音図》
個人蔵 昭和15年
せきへきず
森六峰《赤壁図》
個人蔵 昭和12年
ふじと
森六峰《藤戸の浦》
個人蔵 昭和16年
けいざん
森六峰《溪山幽逸》
個人蔵 明治37年