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灰袋子上半身像
更新日:2024年2月28日更新
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- 灰袋子上半身像
- 1913年(大正2年)
- ブロンズ
病気で寝込んでいた仙人が、祈祷に集まった友人たちに「腹に排泄物がたまるから病気になるのだ」と言って自分の口から腹の中を指差すと、口の中は真っ赤で腹の底まで透き通ってみえました。そのうち仙人は昇天したのか行方がわからなくなった、という話からできた作品です。
この上半身像は「灰袋子」の最初の形で、試しに作られたものか、後になって石膏原型が破損したため手や下半身が失われたのかは不明ですが、その分、腹のあたりが強調され、リアルに表現されています。