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子守
更新日:2024年2月28日更新
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- 子守
- 1907年(明治40年)
- ブロンズ
明治30年代からヨーロッパの文学の影響で、日本でも自然主義文学が流行するようになります。その風潮は美術界にも普及し、身近で見慣れた題材を分かりやすく表現し、その中にほのぼのとした情感を盛り込むようになります。
この作品もそういった影響が表れており、少女のほほえむあどけない表情が印象的です。また、左足のかかとを上げて踏み出そうとするわずかな動きの一瞬をとらえており、こまやかな神経が行き届いています。