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福助
更新日:2024年2月28日更新
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- 福助
- 制作年不詳
- 木彫彩色
福助は幸福招来の縁起人形。ちょんまげに結い、裃をつけて正座する格好であらわされています。奈良一刀彫の森川杜園(1820年~1894年)の作品の研究をしていた頃、作られたものでしょうか。全体に面を活かした作りで、小品ですが楽しい作品となっています。
刻書にある「福人迎福 則活尺法」とは、福なる人は福を招くから、その法刀を活かせという意味でしょうか。作者が福の神に向かって福をあらわしておくれ、法刀をみせておくれよ、と語りかけている風情が感じられます。