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一休
更新日:2024年2月28日更新
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- 一休
- 1953年(昭和28年)
- 木彫彩色
一休は室町中期にあらわれた臨済宗の僧で、京都・大徳寺46代の住職となって、紫衣を賜った高僧です。しかし大徳寺に入ったのは最晩年のことで、生涯のほとんどは一定の寺に住むことなく、全国をめぐり歩きました。そのせいか、奇行に富んだ事柄とともに一休の名前は広く知られています。
大正8年、第6回院展に全く同じポーズの「一休行乞」を出品しています。托鉢(修行僧が各家をまわり金銭または品物を鉄鉢で受けてまわること)をしながらも、なお気品を失わない一休の真骨頂をとらえた作品です。