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気楽坊
更新日:2024年2月28日更新
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- 気楽坊(きらくぼう)
- 1960年(昭和35年)
- 木彫彩色
「気楽坊」とは、後水尾天皇が常にそばにおいて愛玩されたと伝えられる指人形です。天皇は寛永四年(1627年)、紫衣事件を不満に思い退位を決意、のち四代にわたって院政をしかれました。
気楽坊と名づけたのは、「世の中は気楽に暮せ何ごとも思へば思ふ思はねばこそ」という御製の歌意によって作られたことによります。それが近衛家に伝わり、現在は陽明文庫に所蔵されています。
田中が制作した気楽坊は数が多く、さまざまな舞姿の作品があり、見るからに微笑ましい作品です。