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試作鏡獅子
更新日:2024年2月28日更新
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- 試作鏡獅子(しさくかがみじし)
- 1939年(昭和14年)
- 木彫彩色
六代目尾上菊五郎は、九代目市川団十郎に踊りを習うのに裸で教わり、自分も弟子に裸で教えたといわれていますが、常に裸で踊りの練習をして、筋肉、骨格の動きなどについていろいろと研究していました。
田中は「鏡獅子」の制作にあたり、こうした基本をしっかり頭にたたき込んで取りかかったのです。まず粘土で原型をつくり、それから木彫へと進みましたが、大作「鏡獅子」の衣装の中にはこの筋骨が踊っています。