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「夏の所蔵名品展」―特集展示・涼の日本画と平櫛田中の愛した仏像たち-
過去の特別展
「夏の所蔵名品展」
―特集展示・涼の日本画と平櫛田中の愛した仏像たち-
会期
平成24(2012)年7月6日(金曜日)~9月27日(木曜日)
開館時間
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(ただし、7月16日、9月17日は開館。7月17日、9月18日は休館)
会場
井原市立田中美術館(日本画は本館1階、仏像は別館2階を中心に展示)
※別館2階にはエレベーター、スロープがありません。階段をご利用下さい。
入館料
- 一般:400円(300円)
- 65歳以上・高校生以下:無料
※( )内は有料団体20名以上の料金
内容
日本美術院は岡倉天心の一周忌を期して、横山大観を中心に再興されました。天心に指導を受けた平櫛田中も再興第1回展の会期中に同人に推挙され、≪転生≫≪鏡獅子≫を始めとする名作を再興院展に発表しました。岡山では正月に開催される院展は季節の風物詩となっています。今回の所蔵品展では、暑い夏を涼しく過ごせるよう、福王子法林(1920生~2012没/日本美術院同人/2004年文化勲章受章)の≪ヒマラヤの朝≫≪ヒマラヤの夜≫(2作品とも、再興第64回院展出品)などを展示します。
また、別館2階では平櫛田中の愛蔵した仏像を紹介します。木造の仏像は18点が完体であり、あとは蓮弁、腕、足先、装身具など断片がほとんどで、いずれも大きなものではなく、どのようにして入手したか等、来歴が不明なものです。しかし、これらを平櫛田中は身近に置き、創作への糧としていたことは確かです。木彫家であり、東洋芸術への深い教養を有し、数多くの優れた日本の古美術品を実見することによって培われた「美しいもの」を見る眼があれば、断片であっても想像力で補えば充分に魅力的な作品であったことでしょう。
今回の展示は、ふくやま美術館で7月14日~9月2日に開催される特別展「平櫛田中展」(小平市平櫛田中彫刻美術館・会期9月9日~10月21日、三重県立美術館・会期10月30日~12月9日に巡回)にあわせて開催いたします。
出品作品、展覧会構成
- 院展同人の日本画や、平櫛田中賞の現代アートなど
- 部分、断片を含む木で造られた日本の古仏像、神像を中心に、鎌倉時代の宝冠などもあわせて展示。
作品の紹介
木造聖徳太子孝養立像
木造阿弥陀如来坐像
木造仏像台座蓮弁 大御輪寺旧蔵
木造阿弥陀如来化仏
宝冠
木造矜羯羅童子立像
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