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井原市立田中美術館 春季特別展(自主企画)平家物語を描く―近代によみがえった古典―
過去の特別展
井原市立田中美術館 春季特別展(自主企画)
平家物語を描く―近代によみがえった古典―
会期
平成27(2015)年4月27日(月曜日)~5月31日(日曜日)
開館時間
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※4月27日(月曜日)は開会式のため、10時30分より通常開館します。
休館日
月曜日、5月7日(木曜日)は休館です
※4月27日(月曜日)、5月4日(月曜日)は開館します
主催
井原市立田中美術館
共催
山陽新聞社
後援
中国新聞備後本社、読売新聞岡山支局、朝日新聞岡山総局、毎日新聞岡山支局、Rsk山陽放送、Ksb瀬戸内海放送、Rnc西日本放送、Tscテレビせとうち、Ohk岡山放送、oniビジョン、エフエムふくやま、岡山県郷土文化財団、井原市文化協会、井原放送、井原鉄道
入館料
- 一般:700円(560円)
- 65歳以上:350円(280円)
- 高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
Event イベント
記念講演会 <事前申込不要>
「近代歴史画の魅力」
- 講師 塩谷 純氏(東京文化財研究所)
- 期日 5月16日(土曜日) 13時30分~15時
- 会場 井原市民会館 鏡獅子の間
学芸員によるギャラリートーク <申込不要、要入館料>
5月2日(土曜日)、5日(火曜日)、10日(日曜日)
各回 13時30分~14時15分
概要
このたび、井原市立田中美術館では特別展「平家物語を描く―近代によみがえった古典」を開催します。
武家の棟梁として覇を競った源氏と平家の戦いは、古来より文学や美術、芸能の主題となり、日本文化の形成におおきな影響を与えてきました。なかでも、鎌倉期に成立した『平家物語』は、琵琶法師たちが各地で語り伝えてきたことで広く親しまれてきた軍記物語です。
近代の日本では、歴史上の人物が国民の模範として見直され、『平家物語』に登場するひとびとも注目されるようになります。それに呼応して、近代の画家たちは新しい解釈をほどこしながら『平家物語』の世界を造形化しました。彼らは、近代以前の絵画の伝統を継承しつつ、空間の表現や色彩、構図などに豊かな工夫を加え、新時代の息吹をとりいれた歴史画を創出してゆくのです。
本展覧会は、近代に描かれた『平家物語』や関連する軍記物語、芸能にもとづく絵画を一堂に会し、平家とその時代のひとびとの物語をたどります。月岡芳年、小堀鞆音、下村観山、松岡映丘、前田青邨らの約60点の作品を通して、『平家物語』をめぐる絵画がどのように造形化され、源平の時代に生きたひとびとの姿、『平家物語』に隣接するさまざまな物語がどのように描かれたのかを明らかにします。壇ノ浦の戦いで平家が滅亡してより830年――源平合戦で武功をあげた那須与一ゆかりの井原で、古典世界の英雄たちに想いをはせていただければ幸いです。
主な出品作家
今尾景年、岩田正巳、菊池容斎、木村武山、小林古径、小堀鞆音、下村観山、月岡芳年、前田青邨、松岡映丘、守屋多々志など
展覧会の構成
- 第1章 平家のひとびと
- 第2章 英雄の肖像
- 第3章 乱世の女
- 第4章 戦の風景
- 第5章 信仰と無常
作品の紹介
三代歌川豊国
《見立三光之内 日 平清盛》
町田市立国際版画美術館蔵
安政5年(1858)
川合玉堂《小松内府図》
第七回日本絵画協会
第二回日本美術院連合絵画共進会
東京国立近代美術館蔵
明治32年(1899)
小堀鞆音《薩摩守平忠度桜下詠歌之図》
栃木県立美術館蔵
大正11年(1922)頃
二世五姓田芳柳《斎藤実盛染鬚図》
茨城県近代美術館蔵
明治23年(1890)頃
岩田正巳《浜名をわたる源九郎義経》
昭和11年文展招待展
新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵
昭和11年(1936)
松岡映丘《屋島の義経》
ローマ日本美術展
東京国立近代美術館蔵
昭和4年(1929)
月岡芳年《古今日女鑑 鞆絵女》
町田市立国際版画美術館蔵
明治8~9年
小林古径《竹生島(妙音)》
福井県立美術館蔵
明治33~40年
下村観山《奇襲》
福井県立美術館蔵
明治時代
森安石象《藤戸合戦図》
藤戸寺蔵
昭和時代
林皓幹《大原御幸》
岡山県立美術館蔵
大正時代