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岡倉天心先生像
- 岡倉天心先生像
- 1931年(昭和6年)
- ブロンズ・金箔
田中は東京美術学校(現在の東京芸術大学)から、岡倉天心の肖像を依頼され制作しました。原型をこわしてしまうことをためらい、腹から上を残しておきました。その後、天心の終焉の地である新潟県の赤倉には肖像がないので、田中に制作してほしいという依頼がありましたが、その時には、天心を知る人が少なく、新に制作するのは難しいということで、腹から上を残していた原型から鋳造し設置されましたが、それと同型の作品です。
六角堂に安置されているのは、生前天心が「憎いやつがいれば、銅像にして雨ざらしにしてやる」と冗談で言っていたので、天心の像を雨ざらしにすると天心が泣いてしまう、ということで建てられました。