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源頼朝公像

更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

源頼朝公像の画像

  • 源頼朝公像
  • 1933年
  • 木彫彩色

 この作品は、鎌倉八幡宮の中にある白旗神社の本尊として、依頼され作ったものと同型です。

 奉納するためには、古様にならって彩色をする必要がありました。彩色は、彫刻のもつ量感や刀の切れ味など、素材のもつ趣を損なうとして、明治以降はあまり行われていませんでした。彩色は邪道であるという批判があるにもかかわらず、田中の作品には、これ以降圧倒的に彩色像が多くなります。それには、古様復興の意識があったこと、そして、彩色によって作品をより良く生かすことができるという信念があったためと思われます。

 田中は、明治以降の最も優れた彫刻家について、「一に竹内久一。二がなくて、三が森川杜園」と言いきっています。両者とも彩色木彫家であり、田中自身も初めて彫刻の手ほどきを受けたのが、彩色木彫の人形師・中谷省古でした。省古の作品は、かなり丹念な彩色で、その丁寧な仕事ぶりは、田中に強い影響を与えたであろうと思われます。彩色することによって、伝統木彫の系譜に連なるという意識があったのではないでしょうか。

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お知らせ

アイコンイベント ―イベント情報ー 

(1)平野千里氏による彩色実演を開催します。 参加費無料 ※要申込

令和7年9月20日(土曜日)13時30分から14時30分 

 

(2)音楽と作品鑑賞ワークショップ

 「彫刻と音楽で味わう平櫛田中の世界」

令和7年10月4日(土曜日)13時30分から15時30分

 

(3)久安勝志氏によるギャラリートーク「彩色と復元彩色について」

を開催致します。 参加費無料(要観覧料) 申込不要

令和7年10月5日(日曜日)13時30分から14時30分

 

アイコン展示

市民ギャラリー 7月から10月展示のご案内

【開催中展覧会】

【企画展】 -彩色の世界-色から読み解く鏡獅子-

 

彩色の世界 

      会 期:令和7年9月9日(火曜日)〜12月7日(日曜日)

      入館料:500円(400円)※(  )内は割引券持参と15名以上団体の料金

      高校生以下、市内在住の65歳以上、身体障害者手帳等をお持ちの方は無料

                      ※期間中、着物でのご来館は100円割引となります。

 

 

【企画展】 鏡獅子 星取り法を中心に(仮称)

      会 期:令和7年12月16日(火曜日)〜3月日(火曜日)

      入館料:500円(400円)※(  )内は割引券持参と15名以上団体の料金

      高校生以下、市内在住の65歳以上、身体障害者手帳等をお持ちの方は無料