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牧人
更新日:2024年2月28日更新
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- 牧人(ぼくじん)
- 1965年(昭和40年)
- 木彫彩色
羊の群れを移動させながら旅を続ける牧人が、砂漠を無事に越えて高原地帯に入り、しばしの憩いをとる姿でしょうか。穏やかな目は、空の青さに吸い込まれていきそうです。
砂漠の旅では、風が一番恐ろしいといわれています。牧人の表情は屈託がないようでも、気象の変化には敏感になっています。そうした緊張の中のやすらぎを表したもので、空の広がりをあらためて認識させる作品です。