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井原市立田中美術館 秋季特別展 第27回平櫛田中賞受賞記念 黒蕨 壮展―木による情念の追求―
過去の特別展
井原市立田中美術館 秋季特別展
第27回平櫛田中賞受賞記念 黒蕨壮展―木による情念の追求―
会期
平成27(2015)年10月2日(金曜日)~11月29日(日曜日)
開館時間
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※10月2日(金曜日)は開会式のため、10時30分より通常開館します。
休館日
月曜日(祝日にあたる場合は開館し、翌日を振替休館とします)
主催
井原市立田中美術館
共催
山陽新聞社
後援
中国新聞備後本社、朝日新聞岡山総局、毎日新聞岡山支局、Rsk山陽放送、Ksb瀬戸内海放送、Rnc西日本放送、Tscテレビせとうち、Ohk岡山放送、oniビジョン、エフエムくらしき、エフエムふくやま、岡山県郷土文化財団、井原市文化協会、井原放送、井原鉄道
入館料
- 一般:700円(560円)
- 65歳以上:350円(280円)
- 高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金、および前売料金
※前売り券販売所:チケットぴあ、セブンイレブン、サークルK、サンクス(4店共通Pコード767-022)、ローソンチケット(Lコード61636)、山陽新聞社サービスセンター、笠岡市立竹喬美術館、華鴒大塚美術館、天満屋バスステーションチケットセンター、ぎんざや、喫茶パレット(倉敷市立美術館内)、インディスク(天満屋倉敷店内)など岡山県内の各プレイガイド、井原市内の公共施設
特別展へご招待
- 定員:100組(1組2人まで)
- 申込方法 往復はがきにて受付けます。“田中賞展 招待希望”と書き、返信はがきに郵便番号、住所、氏名を記入のうえ、下記まで申し込んでください。
- 申込期限 申し込みは締切となりました
- 通知方法 返信はがきを送付します。
※はがき持参の方は、会期中、2名様まで入館できます。
Event イベント
アーティストトーク <申込不要、要入館料>
「展覧会場にて自作を語る」
- 講師 黒蕨壮
- 期日
(1)10月2日(金曜日) 11時~12時
(2)11月29日(日曜日) 13時30分~14時30分 - 会場 井原市立田中美術館
学芸員によるギャラリートーク <申込不要、要入館料>
10月11日(日曜日)/17日(土曜日)、11月8日(日曜日)/22日(日曜日)
各回 13時30分~14時15分
概要
井原市が生んだ近代木彫界の巨匠・平櫛田中(1872~1979)が百寿の際、彫刻界の発展を願い、自ら創設した「平櫛田中賞」が本年で27回目を迎えました。
本展では名古屋を拠点に創作活動を続けている黒蕨壮(1951~)の自選作品約50点を紹介します。
鹿児島県阿久根市に生まれ、祖父の影響で小学生の頃から木彫に親しみ、1985、86年、現代日本美術展、日本国際美術展に相次いで入選。88年には現代日本木刻フェスティバルで大賞を受賞して大きな注目を集めます。96年、木の造形旭川大賞展で大賞を受賞。以後、各地で個展を開催し、そのたびに新たな表現を追求した作品を発表しています。
超絶技巧で木を自在に彫り上げながらも、その描かれた世界は奇妙にして不可思議、不条理ですらあります。人体をベースにしつつ、顔は決して彫られることがないのもその感覚に一層拍車をかけています。人間が身に着けている衣服、素肌を隠す手袋や靴が人間のような表情を持ち、果ては米袋が顔となり、縄が絆となります。すなわち、作者が追求してやまない人間の「情念」がにじみ出ているのです。木という物言わぬ素材を用いながら、人間の身体をモチーフに、明るく饒舌多弁な作品に仕立てあげる作者の力量が見ものです。
本展において、ユーモアと不思議な感覚に溢れた作品の数々をご覧いただき、平櫛田中が生涯をかけて追求した彫刻芸術の魅力と新たな可能性を感じていただければ幸いです。
作品の紹介
《あの手・この手(円)》
栃、鉄
2015年 撮影:竹虎
《あの手・この手(円)》部分
栃、鉄
2015年 撮影:竹虎
《遠いリンゴ(小)》
楠
1999年
《月の顔》桂、鉄 2007年
《草食男子(カブト)》(部分)
楠
2013年
《草食男子(クワガタ)》(部分)
楠
2013年
《存在しない俺》
銀杏、鉄
1984年
《風の声》
楠、鉄
1994年
《顔》(8点のうち1点)
楠
2006~08年
《夢の中へ1》
楠、ステンレス
1992年
《立つ》楠、鉄 2006年
《ハートへの道No.4》
楠
2013年
※黒蕨壮展 リーフレットはこちらです[PDFファイル/734KB]
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