文化財に関する疑問・質問にどうたっくんが答えてくれます。
みなさんもぜひ質問をおよせください。
質問1
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出土遺物などの時代や年代はどうしてわかるの? |
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出土遺物の時代は、その形や作り方の特徴からわかります。しかし、年代についてはこれだけでは分かりません。年代のわかっている遺物(年号が書かれているなど)との共伴関係や科学分析から実年代を推定しているのです。ですから、研究者によって同じ遺物でも西暦何年頃というのがちがう場合もあります。古墳時代の始まりの年代が3世紀後半、4世紀初頭などいろいろ言われているのはそのためです。※科学的調査方法放射性炭素測定法、熱ルミネセンス法、フィッション・トラック法などの科学的な調査方法がつぎつぎに開発されて、かなり正確に出土品の作られた年代がわかるようになりました。 |
質問2
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銅鐸は何に使われていたの? なぜ絵が描かれているの? |
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豊作を神にいのるための祭や儀式の道具として用いていたと考えられています。銅鐸の表面には、亀や鹿、鳥など動物や狩りや農作業のようすなどがえがかれたものがあります。銅鐸は祭の道具として作られたものですから、絵には弥生人の願いや祈りがこめられているのではないかと思われます。たとえば、鹿は春に角が生えはじめ、秋には立派に成長するところから、豊作を願ったと思われます。 |
質問3
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井原市には、いくつ遺跡があるの? |
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旧井原市には303。芳井町66。美星町194。 全部で563の遺跡があります。しかし、これは地表に散布している遺物などから遺跡の所在地を推定しているため、実際に地下を掘ってみないと遺跡があるかないかはわかりません。 |
質問4
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井原市文化財センターには、どのくらいの出土遺物があるの? |
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展示遺物以外にも 今まで発掘して整理した遺物、未整理遺物、寄贈してもらった遺物なと゛テンバコ500箱以上あります。 |
質問5
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井原市文化財センターにある銅鐸は本物ですか? 価値を教えてください? |
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明見銅鐸(扁平鈕式六区袈裟襷文銅鐸)は本物です。あとは、残念ながらレプリカです。
現在、日本国内から約500個の銅鐸が発見されています。岡山県内で出土している銅鐸は、伝承も含めて25戸。そのうち、井原市鐸の埋納状態を知ることができる例として学術的価値は極めて高いと思われます。高度な技術を使って鋳造した銅鐸は、弥生時代の工芸品のなかで至上の価値をもつ祭器であったとも考えられます。 |
質問6
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井原市文化財センターは、どんなところですか? |
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井原市文化財センター『まほろば館』は、井原市内の遺跡から出土した遺物を紹介する建物です。展示以外にも発掘調査、出土品の整理作業、研究、収蔵を行うとともに文化財の情報提供や、出前授業による学校教育への協力、体験講座もしています。いろいろな企画・展示を行っていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。 |
《お問い合わせ》
井原市教育委員会文化財センター「古代まほろば館」
〒715-0019 岡山県井原市井原町333-1
Tel:(0866)63-3144 Fax:(0866)63-3148
Mail:mahoroba@city.ibara.lg.jp
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