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市議会市長提案説明(令和7年6月市議会定例会)

ページID:0016336 更新日:2025年6月16日更新 印刷ページ表示

令和7年6月16日(月曜日)

令和7年6月市議会定例会市長提案説明要旨

令和7年6月16日その1

 

 おはようございます。

 今年は、中国地方では、先週6月9日に梅雨入りしました。昨年の梅雨入りは、平年よりかなり遅い6月20日頃でしたが、今年は、ほぼ平年並みの梅雨入りとなりました。
 これから本格的に雨の多くなる季節に入ります。台風や集中豪雨などによる自然災害はいつどこで起こるかわかりません。市民一人ひとりが万が一の場合に備えておくことが重要であります。生命、財産を守り、被害を最小限に食い止めるため、日頃から市民の皆様と危機感を共有し、 備えを行ってまいる所存です。引き続き、議員並びに市民の皆様のご理解、ご協力を賜りたいと存じます。

 皆様ご承知のとおり、今年4月、アメリカのトランプ大統領は「相互関税」政策を発表し、日本をはじめ世界各国に新たな高い関税措置が課されることとなりました。
 本市は、製造業の盛んなまちでありますので、今後少なからず影響が出てくることを懸念しています。また、物価上昇による個人消費に及ぼす影響は、景気を下押しするリスクとなっています。
 本市地域経済の安定と持続可能なまちづくりのため、国や県の動向も注視しながら、着実かつ効果的な対策に努めてまいりたいと思います。

 さて、本日6月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員の皆さま方にはご多用のなか、ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 本定例会におきまして、ご審議をお願いいたします案件は、既にご案内しておりますが、議案の説明に先立ち、 市政の状況等について申し述べ、議員ならびに市民各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 まず、防災関係についてであります。

 本年度も出水期を迎え、大雨の影響による土砂災害や河川増水などの自然災害の発生が懸念される時期が到来しました。
 本市では、水防体制の理解や強化を図るため、消防団員を対象とした水防訓練を6月1日に実施しました。

 また、市職員の水害対応訓練を6月7日に実施し、 避難所開設・運営及び被害通報への対応手順等の確認を行ったところであります。
 各ご家庭におかれましても、非常持出品のチェックや 避難先・避難経路を御家族で話し合うなどの事前準備をお願いします。

 次に、空き家対策についてであります。

 本年度は一般社団法人全国空き家アドバイザー協議会 岡山県井原支部を空家等管理活用支援法人に指定し、空き家に関する相談をいつでも受けることができる体制がスタートしたところです。また、地域力創造アドバイザーとも連携し、空き家の発生を抑制するための啓発活動を実施するなど官民連携により空き家対策を推進してまいります。

 次に、戸籍のフリガナについてであります。

 先月5月26日より、デジタル社会に対応するため、戸籍にフリガナを記載する制度が始まりました。

 市民の皆さんには、今後本籍地の市区町村からフリガナを確認するハガキが届きますので、ハガキに記載されたフリガナが誤っている場合は、必ず届出をお願いいたします。
 本市に本籍がある方には、7月上旬から中旬にかけハガキを送付します。
 なお、修正がない場合は届出の必要はなく、通知のフリガナが1年後に戸籍に記載されます。詳しくは市のコールセンターへお尋ねください。

 次に、物価高騰対策についてであります。

 市民生活の支援と地域経済の活性化を目的に、「第3弾元気いばら★暮らし応援事業」として、市内限定で利用できる商品券を世帯員1人あたり3千円分、18歳以下の子どもがいる世帯については、子ども1人につき3千円を上乗せしてお配りし、4月から5月の期間に、ご利用いただきました。現在、ご利用状況等につきまして、集計を進めているところです。

 引き続き、物価高騰対策として、この度は、国の経済対策に基づき、エネルギー・食料品等の物価高騰の影響を受けた低所得者世帯等を支援するため、令和6年度に実施した定額減税補足給付金(調整給付)において、令和6年分所得税等の確定により支給額に不足が生じた方などに対し、給付金を支給するほか、物価高騰により値上げを行いました学校給食費の保護者負担額の一部支援を行い、子育て世帯の経済的負担の軽減を図ってまいりたいと考えております。

 いずれも、国から本市に配分される物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、実施するものであり、関連予算につきましては、本定例会に補正予算として提出しておりますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。

 次に、賑わい創出拠点の整備事業についてであります。

 本事業につきましては、事業化に向けまして、令和5年度より検討や調査を開始し、令和6年度には調査を委託した民間事業者から調査結果が示されたところであります。

 これを受け、本市では、地元関係者への説明、国や県との協議等を進めてまいり、この度、調査結果をもとに、整備に係る基本計画を策定したところであり、今議会において、その概要を説明させていただくこととしております。

 次に、県立井原高校南校地跡地活用の検討についてであります。

 本市では、令和6年度より市内の各種団体等の代表、また建築士など学識経験者で構成する検討会議を立ち上げ、現在ご検討いただいているところであります。
 去る5月19日には4回目の会議を開催し、次回は7月7日に第5回会議を開催することとしており、引き続き、譲渡の是非並びに活用の方向性について、慎重にご検討いただきたいと考えております。

 次に、経済・雇用対策事業についてであります。

 本年度から本市の商工業の持続的成長を実現すべく、「働くひとが活躍できる商工業支援事業」を展開しており、新たに取り組む「ウェルビーイング経営推進事業」では、本市と井原商工会議所及び備中西商工会との間で協定を締結いたしました。
 今後は、この協定に基づき三者の連携をより深め、市内で働く人々が生き生きと健康で幸せを実感できる労働環境の醸成を促進し、生産性の向上と雇用の確保につなげるべく、ウェルビーイング経営の推進に取り組んでまいります。

 次に、企業立地に向けた取組みについてであります。

 オカモト株式会社による稲倉産業団地への立地の進捗状況でございますが、現在工場等の建築工事中で、 操業開始に向け、職員の採用等も進められております。

 令和5年度から進めている高月工業団地企業用地造成事業につきましても、年度内完成に向けて、造成工事を行っているところです。

 次に、観光の振興についてであります。

 近年、コロナ禍で落ち込んでおりました観光需要も急速に回復しており、全国的にもインバウンド、すなわち訪日外国人観光客の数が着実に増加しております。

 こうした中、本市が加盟する国内の「星空保護区」 認定地で組織する「星空保護区認定地連携協議会」では、去る5月28日から6月1日までの間、内閣府主催の「地方創生SDGsフェスin大阪・関西万博2025」に出展し、世界に誇る星空という貴重な地域資源を活かした誘客や、光害対策の普及・啓発活動などを行いました。
 会期中は、私も現地へ出向き、インバウンドを含め、多くの来場者と接する中で、美しい星空を守る取組や光害への関心の高まりを実感することができました。来たる8月22日から24日までの3日間は、同じ会場で岡山県の催事が予定されておりますので、引き続き本市の魅力を発信してまいることとしております。

 また、近年のお城ブームにあって、城郭文化の振興と城好きの方々との交流を目的としたイベントが6月28日と29日の2日間、島根県松江市で開催されます。本市は「井原線沿線観光連盟」と連携して出展し、北条早雲 生誕の地の高越城址や井原鉄道戦国列車といったコンテンツを積極的にPRすることで、本市への誘客を促進してまいります。

 このほか、本市は新たな観光法人組織の設立に向けた準備作業に取り組んでおります。先日、実務面を支援する委託事業者が決定しましたので、これから本格的に作業を進めてまいることとしております。

 次に、平櫛田中美術館関係についてであります。

 6月15日までの会期で特別展「第31回平櫛田中賞 受賞記念 大竹利絵子 いるのここの」を開催し、盛況のうちに終了しました。6月24日からは企画展「平櫛田中 禅と書」を開催いたしますので、引き続き多くのお客様にお越しいただければと思います。

 次に、スポーツ施設についてであります。

 本年度、実施を予定しております井原体育館空調設備等整備工事につきましては、8月より工事を開始し、令和8年3月までの予定で計画しております。工事期間中は、臨時休館をいたしますので、ご利用者の方には大変ご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。なお、臨時休館の期間が決まりましたら広報誌、ホームページ等で周知するよう考えております。また、臨時休館中の代替の施設につきましてもご案内させていただきますのでよろしくお願いいたします。
 なお、本工事につきましては、本定例会に工事請負契約の締結の議案を提出しておりますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。

 以上、最近の諸情勢と市政の状況等について申し述べましたが、次に本市議会定例会におきましてご審議をお願いいたします諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 まず、予算案件についてであります。

 議案第51号「令和7年度井原市一般会計補正予算 (第2号)」についてでありますが、今回の補正は、国・県等の補助採択によるもの及び地元要望に基づく補助事業、国の交付金を活用した「低所得者支援及び定額減税を補足する給付」に係る給付金の支給や本市独自の物価高騰対策事業のほか、井原市土地開発公社の解散に向けた清算のための土地購入費など所要の措置を講じるものであります。

 補正額は、7億9千760万円で、補正後の予算総額は、268億8千700万円となった次第であります。 主な財源として、国・県支出金、市債、基金繰入金及び土地開発公社残余財産収入等を充当しております。

 以下、歳出の主なものについて、ご説明を申し上げます。

 総務費では井原市土地開発公社所有土地購入費、地域おこし協力隊員の追加配置に要する経費、分譲宅地開発助成金、地区集会所等施設整備事業補助金、コミュニティー助成事業補助金及び全国瞬時警報システム受信機更新に要する経費を計上しております。

 民生費では、国の交付金を活用し、低所得者支援及び定額減税補足給付事業に要する経費のほか、障害者福祉システム及び生活保護システムの改修に要する経費を計上しております。

 衛生費では、井原市民病院の病床削減により該当することとなった「不採算地区病院の運営に要する経費」について、国が示す地方公営企業の操出基準に基づき、病院事業会計負担金の増額を計上しております。

 農林水産業費では、県の補助採択に伴い、有害鳥獣被害防止対策協議会補助金、小規模土地改良事業等に要する経費を計上しております。

 商工費では、国の交付金を活用し、物価高騰対応学校給食費支援金を計上しております。

 土木費では、補助採択に伴う橋梁点検補修事業に要する経費を計上しております。

 教育費では、補助採択に伴う部活動指導員配置事業、小・中学校の理科教育等設備整備事業、及び井原体育館ランニングマシン設置事業に要する経費等を計上しております。

 議案第52号の「令和7年度井原市病院事業会計補正予算(第1号)」については、一般会計からの負担金を増額補正するものであります。

 議案第53号の「令和7年度井原市下水道事業会計補正予算(第1号)」については、大規模下水道管路特別重点調査に要する経費を計上しているほか、浄化センターの改築工事について、財源となる国庫補助金が要望額に満たなかったことから、事業の実施期間を延長することとし、本年度予算の減額及び債務負担行為の補正をお願いするものであります。

 次に、条例案件についてであります。

 議案第54号「井原市職員の勤務時間、休日及び休暇等に関する条例の一部を改正する条例について」は、人事院規則の一部改正に準じて、所要の改正をするものであります。
 議案第55号「井原市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について」は、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。
 議案第56号「井原市水道企業職員の給与等の種類及び基準を定める条例及び井原市病院企業職員の給与等の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例について」は、井原市職員の育児休業等に関する条例の一部改正に準じて、所要の改正をするものであります。
 議案第57号「井原市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例について」は、井原市立井原市民病院の病床数の変更を行うため、所要の改正をするものであります。

 次に、事件案件についてであります。

 議案第58号「井原市土地開発公社の解散について」は、公有地の拡大の推進に関する法律(昭和47年法律第66号)第22条第1項の規定により、井原市土地開発公社を解散するものであります。
 議案第59号「財産の取得について」は、市職員へ配備する事務用ノートパソコンを取得するものであります。
 議案第60号「財産の取得について」は、井原市土地開発公社の解散に伴い、同公社の保有する財産(土地)を取得するものであります。
 議案第61号「工事請負契約の締結について」は、井原体育館空調設備等導入工事について、契約をするものであります。

 以上が今回提案いたしております議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明申し上げたいと思います。
 それぞれの議案につきましては、慎重にご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。


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