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市議会市長提案説明(令和元年6月市議会定例会)

ページID:0002300 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

令和元年6月3日(月曜日)

令和元年6月市議会定例会市長提案説明要旨

令和元年6月市議会定例会市長提案説明要旨の画像

 本定例会におきまして、ご審議をお願いいたします案件は、既にご案内しておりますが、議案の説明に先立ち、諸般の諸情勢と市政の状況等について申し述べ、議員ならびに市民各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 まず、諸情勢と行政を取り巻く環境についてであります。
 政府が発表した五月の月例経済報告では、「景気は、輸出や生産の弱さが続いているものの、緩やかに回復している。」とし、先行きについては、「当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、通商問題の動向が世界経済に与える影響に一層注意するとともに、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。」としているところであります。

 こうした中、政府はデフレからの脱却を確実なものとし、経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していくため、「経済財政運営と改革の基本方針二〇一八」、「未来投資戦略二〇一八」等を着実に実行し、さらに、全ての世代が安心でき、活躍できる「全世代型社会保障制度」を実現するため、労働制度をはじめ制度全般の改革を進めるとともに、十月に予定されている消費税の引き上げを控え、経済財政運営に万全を期すこととされております。

 次に市政の状況について申し述べます。
 まず、防災関係についてであります。
昨年の七月豪雨では、本市でも記録的な大雨により、多くの土砂災害、洪水災害が発生し、尊い人命と貴重な財産が失われましたが、市では、全力を傾注し、一日も早い復旧、復興に取り組んでいるところでございます。

 こうした中、六月九日には、井原リフレッシュ公園多目的広場を会場として総合防災訓練を実施いたします。市民の皆様と、市をはじめとする防災関係機関が協働で、大規模災害発生時における避難所開設訓練や水防訓練など、災害応急対策訓練を行い、防災体制の充実強化と防災意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。

 また、指定避難所に緊急告知端末器「お知らせくん」を設置するとともに、テレビを視聴できる環境も整備しているところであり、完成すれば、避難所に避難された場合でも、テレビやお知らせくんから、災害に関する情報が入手できる環境が整うこととなります。

 次に、市民会館の市民大学講座についてであります。
 今回は、我が井原市が生誕の地と言われております北条早雲の没後五百年を記念し、六月九日に作家の 伊東 潤さんをお迎えし、「北条早雲 と 北条五代」についての講演を、また、六月二十二日にはタレントの西川ヘレンさんによる、多重介護の経験に基づく講演をいただくことになっております。ぜひ、大勢の市民の皆様にご聴講していただきたいと存じます。

 次に、パートナーシップ・プロジェクト事業についてであります。
 協働のまちづくりでは、各地区まちづくり協議会において、本年度七年目を迎えた「がんばる地域応援補助金」制度を活用し、各地区の特色を活かした取り組みを実施していただいております。また、本年度から新たに人口増につながる移住定住促進事業等に 積極的に取り組んでいただけるよう、補助金の拡充を行っており、引き続き、地域の活性化や地域課題の解決に向けた取り組み、協働によるまちづくりを積極的に支援してまいります。

 次に、経済・雇用対策についてであります。
 本年度から、経済・雇用対策事業となった「イバラノミクス」は、新たに「先端設備等導入促進事業補助金」、「事業承継推進奨励金」および「経営革新事業支援補助金」の三事業を加えた十五の事業を進めており、四月二十四日に市内事業所を対象に説明会を開催し、周知を図ったところであります。

 また、本年度から取り組んでいる「産業支援コーディネート業務」につきましては委託業者を決定し、現在、企業訪問や相談会の開催により、市内企業の情報収集を行っているところであります。
 今後は、イバラノミクスの活用を含め、企業等が抱える様々な経営課題などの克服や、既存商品等のブランディングや販路の開拓、各企業の強みを活かした新商品や新サービスの開発など積極的な支援を行ってまいります。

 次に、魅力発信の取り組みについてであります。
 本年度は国内外への広告展開を積極的に行い、本市の認知度向上を図るべく、シティプロモーション事業に取り組むこととしております。
 先月二十四日にはプレゼンテーション審査を行い、委託業者を決定したところであります。
 今後、委託先と詳細を詰め、PRツールの作成や動画コンテンツの制作、広告媒体を活用した情報発信などを展開していくこととしております。

 次に、移住・定住対策についてであります。
 新たに東京二十三区からのIJUターン就職や起業を支援するため、一世帯当たり上限百万円を支給する「地方創生移住支援金」を「いばらぐらし支援メニュー」に追加して実施することとしております。
 この制度は、岡山県が開設する県内中小企業等の求人を掲載するマッチングサイトを通じて、県内の中小企業に就職する人や、岡山県の起業支援金制度を活用して地域の課題解決に取り組む起業者が対象となり、市内に移住される場合に支給するものであります。
 今議会に関係予算を計上させていただいておりますので、ご審議のほどお願い申し上げます。

 次に教育関係でございます。
 まず、本年度から取り組んでおります「ふるさと井原の未来を創るひとづくり事業」についてであります。
 本事業は、子どもたちがこれからの時代を生き抜くために必要な資質や能力等を養うとともに、ふるさと井原を自らの活躍の場として選び、よりよい未来を自らの手で創り出そうとする高い志と熱い想いを持つ人財の育成およびコミュニティーの形成を目的としております。
 内部組織である「井原市ひとづくり推進本部」と、学校関係者、地域や地元企業の方々で構成する「井原市ひとづくり実行委員会」を立ち上げ、さらに、ふるさと教育や起業家教育などに関する専門性の高いアドバイザーを招聘し、「ひとづくり事業」を総合的に推進し、本市の未来を創る、次世代の人材育成を社会全体で取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、井原中学校建設事業についてであります。
 現在、普通教室棟の建設を進めており、本年度末の完成に向けて、引き続き、安全かつ着実に事業を進めてまいりたいと考えております。

 次に、公民館建設事業についてであります。
 本年度、県主公民館の建設工事を進めてまいります。
 また、荏原公民館につきましても地域のご意見をいただきながら基本設計を進め、地域主体の社会教育活動の拠点となるよう整備を進めてまいります。

 次に、オリンピック関係についてであります。
 さる、六月一日に東京二〇二〇オリンピック組織委員会のホームページにおいて、「東京二〇二〇オリンピック 聖火リレー」の走行地として本市が選ばれたことが発表されました。
 令和二年五月二十日水曜日に岡山県での聖火リレーのスタートが本市となっております。
 市民の皆様とともに、大いに盛り上げてまいりたいと考えておりますので、ご協力をお願いいたします。

 次に、本市の平成三十年度の会計状況についてであります。
 昨年七月に発生した豪雨災害の影響により、やむなく一部事業の執行保留や延期等を余儀なくされたものの、それらの災害に起因する事案を除きましては、一般会計を初め、特別、企業のそれぞれの会計が概ね順調に進展し、健全な財政収支で所期の成果が得られたものと考えております。

 以上、最近の諸情勢と市政の状況等について申し述べたところでありますが、次に本市議会定例会におきましてご審議をお願いいたします諸議案について、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 まず、予算案件についてであります。
 議案第四十二号は「令和元年度井原市一般会計補正予算(第一号)」でありますが、今回の補正は、補助事業の決定によるものを主体に必要な措置を講じたところであります。
 その結果、補正額は二億六千三百五十万円で、補正後の予算総額は二百三十二億六千百五十万円となった次第であります。その主な財源としましては、国庫および県支出金等の特定財源と前年度繰越金を充当いたしております。
 以下、歳出の主な内容についてご説明申し上げます。
 総務費では、地区集会所等整備事業費補助金に百二十四万余円、地域活性化補助金に百万円、コミュニティ助成事業補助金に六百六十万円を計上したほか、公共施設整備基金積立金として一億五万円を計上しております。
 民生費では、国の補助追加配分に伴う私立保育園施設整備費補助金に五千四百十万余円、本年十月から保育料が無償化されることに伴うシステム改修費に九百万円を計上したほか、介護保険事業特別会計操出金として二千百五十八万余円を計上しております。
 衛生費では、国の緊急風しん予防対策に伴う予防接種事業として九百三十八万余円を計上しております。
 農林水産業費では、県の補助採択に伴い、有害鳥獣被害防止対策協議会補助金に千六百六十六万余円、園芸総合対策事業費および冬ぶどう生産拡大支援事業補助金に二千二十万余円、農業用施設新設改良事業に七百万円を計上したほか、本年度から新たに交付される森林環境譲与税の基金積立金として四百六十四万余円を計上しております。
 商工費では、消費者行政活性化事業に百十三万余円、東京二十三区からの移住や起業を促進するための地方創生移住支援金二百万円を計上しております。
 土木費では、建築物耐震診断等事業費補助金に百六十万円、空家等除却事業費補助金に百万円を計上しております。
 教育費では、小・中学校の理科教育等設備整備事業に四百二十六万円、寄附受納に伴う幼稚園・公民館等備品整備事業に百万円を計上したほか、本年度の新たな県委託事業として、おかやま創生小中学校パワーアップ事業に九十五万円を計上しております。
 議案第四十三号「令和元年度井原市介護保険事業 特別会計補正予算(第一号)」は、保険事業勘定におきまして、本年十月からの消費税増税に伴う低所得者への保険料軽減やシステム改修等に伴う補正をお願いしております。

 次に、条例案件についてであります。
 議案第四十四号「井原市防災会議条例の一部を改正する条例について」は、防災体制の一元化を図るため、井原市防災会議に井原市水防協議会を統合するため、所要の改正を行うものであります。
 議案第四十五号「井原市立美星国保診療所手数料条例の一部を改正する条例について」、議案第四十六号「井原市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例について」、議案第四十九号「井原市水道事業給水条例の一部を改正する条例について」から議案第五十二号「井原市公共下水道条例の一部を改正する条例について」まで、および議案第五十四号「井原市病院事業使用料及び手数料 条例の一部を改正する条例について」は、消費税法の一部改正に伴う所要の改正を行うものであります。
 議案第四十七号「井原市介護保険条例の一部を改正する条例について」は、介護保険法施行令の一部改正に伴う所要の改正を行うものであります。
 議案第四十八号「井原市森林環境譲与税基金条例について」は、森林整備およびその促進のため、基金を設置するものであります。
 議案第五十三号「井原市立小学校、中学校、高等学校及び幼稚園に関する条例の一部を改正する条例について」は、井原市立明治小学校を廃校することに伴う所要の改正を行うものであります。

 次に、事件案件についてであります。
 議案第五十五号「岡山県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体数の増減及び岡山県市町村総合事務組合規約の変更について」は、四組合の脱退および一組合の加入を承認するとともに、規約の変更を行うものであります。
 議案第五十六号「工事委託基本協定の締結について」は、井原浄化センター水処理施設増設工事に係るものであります。
 議案第五十七号「工事請負契約の締結について」は、県主公民館新築工事に係るものであります。
 議案第五十八号「財産の取得について」は、電子黒板機能付きテレビ八十八台を取得するものであります。

 以上が今回提案いたしております議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明申し上げたいと思います。

 最後に、会議等への出席状況についてであります。
 四月十日、第二十九回平櫛田中賞授賞式を東京で行い、出席いたしました。
 四月十五日、岡山県市長会議が笠岡市で開催され、出席いたしました。
 四月二十六日、日本水道協会岡山県支部総会が本市で開催され、出席いたしました。
 五月三日、北条五代観光推進協議会総会が小田原市で開催され、出席いたしました。
 五月十四日、中国市長会総会が米子市で開催され、出席いたしました。
 五月十七日、備中県民局管内事業説明会が倉敷市で開催され、出席いたしました。
 五月二十一日、中国国道協会総会が笠岡市で開催され、出席いたしました。
 五月二十四日、井笠圏域振興協議会総会が笠岡市で開催され、出席いたしました。

 以上が報告でありますが諸議案につきましては、何とぞ慎重にご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。


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