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市議会市長提案説明(令和2年9月市議会定例会)

ページID:0002325 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

令和2年9月7日(月曜日)

令和2年9月市議会定例会市長提案説明要旨

令和2年9月市議会定例会市長提案説明要旨の画像
 本日、9月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員の皆様方には大変お忙しい中ご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。

 それでは、本定例会におきまして、ご審議をお願いいたします案件は、既にご案内をしておりますが、議案の説明に先立ち、市政の状況等について申し述べ、議員ならびに市民各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

 まず、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
 本日までに、岡山県内では146件の感染例が確認されております。近隣自治体でも感染が確認される中、幸い、井原市での感染は確認されていませんが、県内での感染者の報告も相次いでおり、依然として予断を許さない状況であります。
 大切なのは一人ひとりが「感染しない、させない」取組を続けることであります。市民の皆様には、ご不便をおかけいたしますが、マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンスの確保など、国の示す新しい生活様式の徹底により、引き続き感染防止に努めていただきたいと思います。

 こうした中、全国各地で陽性患者の方、そのご家族や職場、医療関係者の方などに対する不当な差別や、心ない誹謗中傷などが連日のように報道されています。この感染症は、いつ、誰が感染しても不思議ではありません。陽性患者は被害者であり、その関係者も被害者であるという認識のもと、誹謗中傷をすることなく、思いやりと優しさでこの難局を乗り越えたい、このような思いで本市独自の啓発ポスターを作成し、人権に配慮した取組に努めております。掲示にあたってご協力を賜りました市内の事業所や店舗、医療機関の皆様には、心から感謝申し上げる次第であります。

 また、市民病院では、岡山県南西部医療圏域のうち、医師不足等医療資源の乏しい井笠地域での新型コロナウイルス感染症の感染拡大に備えて、岡山県や備中保健所からの要請を受け、地域の中核病院として、本年3月の「帰国者・接触者外来」の設置に加えて、入院患者を受け入れる体制を整備することといたしております。
 休棟している2階病棟を専用の独立したスペースとして対応することとしており、入院患者さんや面会者あるいは外来患者さんとは完全な分断を行います。市民のみなさまには必要以上に警戒することなく、安心して入院、受診をしていただきますようお願いいたします。
 なお、患者受け入れのための必要な設備につきましては、県の新型コロナウイルス感染症に関する補助金を活用し、整備することといたしており、本定例会に関係補正予算案を提出しておりますのでよろしくお願いたします。

 次に、防災についてであります。

 今年は、日本列島に停滞した梅雨前線の活発化による大雨により全国各地で甚大な被害が発生しました。本市においては、7月8日と14日に災害対策本部を設置し、警戒にあたったところであります。市内でも崩土や倒木などの被害はあったものの、幸いにも人的被害の発生もなく、また避難情報の発令には至りませんでした。
 これから、台風の発生が多くなる季節を迎えますが、災害による被害を最小限に留めるため、万全を期したいと考えているところであります。
 また、今年は、新型コロナウイルス感染症対策を考慮した避難所運営にも取り組んでいるところでありますが、市民の皆様におかれましても、避難される際にはマスクの着用や体温計、石鹸などの感染症予防対策の持出し品について事前に準備いただくとともに、避難所での3密回避のため、安全な地域にお住まいの親戚や友人のお宅などへの避難も検討していただきたいと存じます。
 また、感染症対策用品の備蓄が必要となり、庁舎等の空きスペースの転用では、今後も発生する物資の備蓄や管理が困難であることから、防災備蓄倉庫を整備することといたしており、本定例会に関係予算を提出しておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に、消防関係であります。

 去る6月30日、12年間にわたって消防団長としてご尽力いただきました志多木精二(したき せいじ)氏が退任されました。志多木前団長におかれましては、名誉団長の称号を送り、そのご功績を永く称えますとともに、長年のご労苦に対し、心から感謝を申し上げる次第であります。
 後任には、消防団から推薦がありました、清水明人(しみず あきと)氏を7月1日付けで新たに消防団長に任命したところであります。清水団長にはその手腕を存分に発揮していただいて、市民にとって最も身近な防災組織である消防団の更なる飛躍に期待しているところであります。

 次に、特別定額給付金給付事業についてであります。

 市民1人当たり10万円を給付する特別定額給付金につきましては、先月11日に本市の受付を終了し、約99.7%の16,753世帯へ支給させていただきました。

 次に新型コロナウイルス感染症に係る緊急経済対策についてであります。

 まず、新型コロナウイルス感染症の影響で仕事や売上げが減少しているお店を応援するための「ミラサポ#チケット プロジェクト」は、8月20日をもって商品券の販売を終了いたしました。
 皆様方のご協力により、合計7,278万2千円の支援金が集まりました。井原を応援したいというあつい気持ちにより、多くの支援金が集まりましたことに対して、心より御礼申し上げる次第であります。ありがとうございました。
 集まりました支援金は、9月1日から参加いただいた事業者の皆様へ振り込みを行っており、また購入いただいた方に対しても順次、商品券を発送しているところであります。

 次に、売上が減少している中小企業者を対象として、事業の用に供する建築物及び土地に係る賃借料を補助する「事業所等賃借料補助金」につきましては、7月31日をもって申し込みを締め切り、148件の申請があり、2,305万7千円の補助金を交付しております。

 また、本市出身の大学生等に対する生活支援として地場産品等を送付する「いばらぶ学生エール便」につきましては、8月31日をもって申し込みを締め切り、837件の申請をいただいたところであり、9月中旬ごろ発送作業を完了する見込みであります。エール便を受け取った学生の方からは、メール等で「心のこもった支援に励まされた」、「井原市を誇りに思う気持ちが改めて生まれた」など、多くの感想や、感謝のお言葉をいただいているところであります。

 次に、売上高等が減少している中小企業者の資金繰りを支援する「事業所等応援給付金」につきましては、8月末現在で、705件の申請をいただき、審査後、随時振り込みを行っているところであります。
 引き続き受付けを行っておりますので、必要な方は申請をお願いします。

 次に、「企業立地」に向けた取組についてであります。

 稲倉産業団地開発事業につきましては、現在、開発区域内の伐採がほぼ完了し、調節池(ちょうせついけ)の工事に着手したところであります。
 また、団地への進入路として新設する市道稲倉産業団地線につきましても、現地での工事に着手しており、両工事につきまして、令和3年12月末の完成に向けて工事を進めてまいります。
 住民の皆様方には交通規制や通学路の変更等、ご迷惑をおかけしておりますが、本事業へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 また、四季が丘団地企業用地につきましては、安原産業株式会社が、8月に鶏卵GPセンターの建設工事に着手され、令和3年3月の操業を目指して工事を進めているところであります。

 次に、「本市の魅力発信」についてであります。

 前年度に引き続き、本年度もシティプロモーション事業に取り組むこととしており、去る8月28日に委託事業者の選定を行ったところであります。
 今後は、新型コロナウイルスの感染状況を見極めつつ、国の国内向け観光需要喚起策であります「GoToキャンペーン」と歩調を合わせながら、ストーリー性のある広告展開を行うことで、本市の認知度の向上やイメージアップはもとより、観光誘客につなげてまいることとしております。

 次に、「事業承継」についてであります。

 先の2月市議会定例会に提出しました「事業承継推進奨励金」につきましては、審議の過程で様々なご意見をいただき、制度を一旦廃止したところでございますが、その後、申請をいただいておりました全ての事業者をご訪問させていただき、審議の状況のご説明や意見交換を行わせていただきました。
 その中で、厳しい声もいただきましたが、総じて、事業承継は必要であり支援をしていただきたいというご意見もいただいております。
 井原市の強みは地場企業の多さであり、これらの生産活動や雇用はこれまで本市をけん引してきました。地場事業者が今後将来にわたり、この井原で大きな力を発揮し、けん引していくためには、事業承継等によって技術や人材を次世代に引き継いでいくことが必要不可欠であると考えております。
 現在、多くの事業者が新型コロナウイルス感染症の影響を受けている中にありますが、その中にあっても計画性をもって事業承継に取り組む中小企業者を積極的に支援していくため、県産業振興財団や金融機関等、専門家の意見も交え、制度設計を見直し、本定例会に関係予算を提出しておりますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。

 次に、文化関係についてであります。

 10月9日より田中美術館におきまして「没後110年 荻原 守衛(おぎはら もりえ)〈碌山(ろくざん)〉-ロダンに学んだ若き天才彫刻家-」を開催いたします。
 30歳の若さで世を去りながらも、ロダン芸術の真の継承者と讃えられる荻原守衛(おぎはらもりえ)の全彫刻15点に加え、ロダン、高村光太郎などゆかりの作家の作品約70点を紹介します。
 会期は、11月29日までとなっておりますので、ご鑑賞いただきたいと存じます。

 次に、この秋の行事についてであります。

 9月21日から30日までの10日間、「思いやり ゆとりは無事故へ つづく道」をスローガンに、秋の交通安全県民運動が展開されることとなっております。
 全国的に高齢者による交通事故が多発していることから、本市においても「子どもと高齢者の交通事故防止」を重点目標に掲げ啓発活動に取り組むこととしております。
 市民一人ひとりが地域の交通安全運動の主役となり、交通事故の撲滅に一層のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 以上、市政の状況等について申し述べたところでありますが、次に本市議会定例会におきまして、ご審議をお願いいたします諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 まず、認定についてであります。

 認定第1号「令和元年度井原市一般会計歳入歳出決算について」から認定第15号「令和元年度井原市工業用水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について」までの決算認定についてでありますが、それぞれ監査委員の意見を付し、決算資料を提出しておりますので、慎重にご審議の上、適切なご決定を賜りますようお願い申し上げます。
 あわせまして、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、報告第11号、報告第12号におきまして、令和元年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について、監査委員の意見を付し、ご報告申し上げるものであります。
 なお、健全化判断比率につきましては、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率の4指標ともに、国が示す早期健全化基準以下であり、健全な段階であると言えます。

 次に、市長の専決処分した報告についてであります。

 報告甲第7号「市長の専決処分した令和2年度井原市一般会計補正予算(第5号)について」は、去る令和2年7月13日・14日に発生した豪雨被害に伴う災害対応経費について、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分いたしておりますので、ご報告を申し上げ、ご承認をお願いするものであります。

 次に、予算案件についてであります。

 議案第52号「令和2年度井原市一般会計補正予算(第6号)」についてでありますが、今回の補正は、補助事業の決定によるもののほか、新型コロナウイルス感染症対応に要する経費を主体に所要の措置を講じたところであります。
 その結果、補正額は、7億6,500万円、補正後の予算総額は306億円となった次第であり、その財源としましては、国・県支出金、地方債等の特定財源及び地方交付税等を充当いたしております。

 以下、歳出の主なものについてご説明申し上げます。

 まず、総務費では、地区集会所等整備事業費補助金を計上いたしております。

 衛生費では、感染症対策費において、新型コロナウイルス感染症対応に係る諸事業を計上しており、確定申告相談会場における感染防止対策事業、防災備蓄倉庫整備事業、美星天文台環境整備事業、児童福祉施設等における感染防止対策事業、市内高等学校における感染防止対策事業のほか、水道基本料金減免の期間延長に伴う水道事業及び簡易水道事業会計補助金、病院事業会計への補助金を計上いたしております。

 農林水産業費では、県の補助事業採択に伴い、園芸総合対策事業費補助金、ハイブリッド産地育成推進事業補助金のほか、農業用施設新設改良事業を計上しております。

 商工費では、緊急経済対策費において、新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴う事業者支援や収束後も見据えた交流促進事業を計上しております。具体的には、事業者支援として、生産活動支援事業補助金、販路開拓・販売促進支援事業補助金、事業承継推進補助金、貸切バス利用促進事業補助金を、交流促進事業として、ワーケーション推進事業、観光周遊促進事業補助金をそれぞれ計上いたしております。

 土木費では、排水ポンプ整備事業を計上しております。

 教育費では、GIGAスクールサポーター配置事業、児童・生徒就学援助費を計上したほか、プール建設を中止したことなどから井原中学校建設事業を減額することといたしております。

 

 議案第53号「令和2年度井原市水道事業会計補正予算(第2号)」については、基本料金減免期間延長に係る収益的収入の組替補正を行うものです。
 議案第54号「令和2年度井原市病院事業会計補正予算(第1号)」は、井原市民病院における新型コロナウイルス感染症対応に係る体制整備等の補正をお願いしております。
 議案第55号「令和2年度井原市簡易水道事業会計補正予算(第2号)」については、水道事業と同様に基本料金減免期間延長に係る収益的収入の組替補正を行うものです。

 次に、条例案件についてであります。

 議案第56号「井原市長の選挙における選挙運動用ビラ作成の公営に関する条例等の一部を改正する条例について」は、市議会議員選挙における選挙運動用ビラ作成費用について公費負担するため及び選挙公営に関する公費負担額を変更するため、所要の改正をするものであります。
 議案第57号「井原市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について」、議案第58号「井原市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について」、及び議案第59号「井原市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例について」の3件につきましては、それぞれ国が定めた基準の一部改正に伴う所要の改正を行うものであります。

 次に、事件案件についてであります。

 議案第60号「岡山県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更及び組合を組織する地方公共団体数の減少並びに組合規約の変更について」は、岡山県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更及び組合を組織する地方公共団体数の減少のため、組合規約を変更するものであります。
 議案第61号「工事請負契約の変更について」は、井原中学校新校舎建設工事について、減額変更契約をするものであります。
 議案第62号「財産の取得について」は、学習用タブレット2,627台を取得するものであります。

 次に、人事案件についてであります。

 議案第63号「人権擁護委員候補者の推薦について」は、人権擁護委員の任期満了に伴い、後任候補者の推薦につき、議会の意見を求めるものであります。
 議案第64号「教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて」は、本市教育委員会委員の任期満了に伴い、後任委員の任命につき議会の同意を求めるものであります。
 議案第65号「監査委員の選任につき同意を求めることについて」は、本市監査委員の任期満了に伴い、後任委員の選任につき、議会の同意を求めるものであります。
 議案第66号「井原市情報公開不服審査会委員の委嘱につき同意を求めることについて」は、本市情報公開不服審査会委員の任期満了に伴い、後任委員の委嘱につき、議会の同意を求めるものであります。

 以上が今回提案いたしております議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明申し上げたいと思います。

 また、それぞれの議案につきましては、慎重にご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。


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