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市議会市長提案説明(令和2年12月市議会定例会)

ページID:0002330 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

令和2年12月7日(月曜日)

令和2年12月市議会定例会市長提案説明要旨

令和2年12月市議会定例会市長提案説明要旨の画像

議員の皆様におかれましては、年末を控え何かとお忙しい中、本日12月市議会定例会の開催をお願いいたしましたところ、ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げる次第であります。
本定例会におきましてご審議をお願いいたします案件は、既にご案内をいたしておりますが、議案の説明に先立ちまして、市政の状況等について申し述べ、議員並びに市民各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

 まず、令和3年度の予算編成の状況についてであります。
 国におきましては、本年7月21日の閣議で示された「令和3年度予算の概算要求の具体的な方針について」において、引き続き新型コロナウイルス感染症への対応が喫緊の課題である一方、来年度における予算をはじめとする対応について、現時点で予見することに限界がある、としております。そのうえで、新型コロナウイルス感染症への対応など緊要な経費については、別途、所要の要望ができることとしていますが、その際には、これまでの歳出改革の取組を強化するとともに、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底して排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化するとされているところであります。

 また、県の予算編成基本方針では、現在策定を進めている「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン」の行動計画期間初年度となることから、「生き活き岡山」の実現に向けて、必要な分野や事業へ予算を振り向けるとともに、新型コロナウイルス感染症を契機とする社会の大きな変化などの喫緊の課題への対応や、平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興の実現に向けた施策に着実に取り組んでいくこととしておりますが、具体的な内容は示されていない状況であります。

 次に、本市の予算編成についてであります。
 国・県の予算編成等が明らかでない現段階において、的確な見通しを立てることは困難でありますが、歳入面では、地方交付税の削減が見込まれ、また、市税等についても新型コロナウイルス感染症の影響等により大幅な減収を余儀なくされるなど、財源不足は明らかであり、新年度予算編成に際しては、かつてない厳しいものになると予測されます。
 しかしながら、こうした厳しい財政状況の中にありましても、「井原市第7次総合計画」をはじめ、現在策定中の「井原市国土強靭化地域計画」や「第2期元気いばら まち・ひと・しごと創生総合戦略」に掲げる各種事業を着実に推進するとともに、新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応と「新たな日常」の構築に向けた地域経済の活性化の両立を図るなど、「将来を見据えたまちづくり」を進めていくこととしております。
 このため、令和3年度の予算編成にあたりましては、国・県の予算動向や社会・経済情勢の変化等にも的確かつ機動的に対応しながら、予算規模の抑制と予算配分の重点化・効率化を図るなど、「将来にわたり持続可能な財政運営」の確立を図ることを基本に、予算編成を行ってまいりたいと考えております。

 次に、今年度、策定いたします計画についてであります。
 現在、策定を進めておりますのは、「井原市国土強靭化地域計画」をはじめ、「第2期いばら まち・ひと・しごと創生総合戦略 ・ 元気いばら まち・ひと・しごと創生人口ビジョン 改訂版」、「井原市地域公共交通計画」、「第4次いばら男女共同参画プラン・井原市DV防止及び被害者支援計画」、「井原市障害者福祉計画・井原市障害福祉計画 第6期・井原市障害児福祉計画 第2期」、「井原市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 第8期」でありまして、既にそれぞれの素案を取りまとめておりますので、今議会においてその概要を説明させていただくこととしております。
 今後は、パブリックコメント等の手続きを経て、今年度中に計画を策定してまいりたいと考えております。

 次に、新型コロナウイルス感染症についてであります。
 現在までの市内での感染者の発生数は10月28日と11月3日に確認された4名であり、その後、新たな感染は確認されておりませんが、国内の感染者数は急激に増加しており、依然として予断を許さない状況であります。
 これから年末年始にかけて、クリスマスや大晦日、初詣など季節の行事が訪れます。市民の皆さまには、今までの三密の回避、新しい生活様式の実践に加え、「感染リスクが高まる5つの場面」にも十分にご留意いただき、引き続き、お一人おひとりが感染予防のための基本的な対策を講じていただきますよう、改めてお願い申し上げます。
 また、市民病院では、PCR検査機器を導入し、院内での検査が可能となり、これまでの委託による検査と比較し、検査結果判明までの時間が大幅に短縮しております。
 さらに、入院体制につきましては、関連医療機器等の導入や感染予防用仕切りの設置など施設整備を進めたほか、専属の看護チームを編成し、感染リスクを抑える体制をとるなどして、引き続き感染対策に万全を期し、医療提供体制の維持に努めております。

 次に消防関係についてであります。
 空気が乾燥し、火災が発生しやすい時季となり、去る11月1日に消防団員を対象とした小型ポンプ操作研修会を開催するとともに、今月15日には、老朽化した小型動力ポンプ付き積載車3台を更新し、消防団への交付式を行うこととしており、消防団を中心とした地域防災力の向上に努めているところであります。
 市民の皆さまにおかれましても、火気を取扱う機会が増える時季となりますので、今一度、ご家族、ご近所で火災予防についてお話し合いいただきますようお願いいたします。

 次に個人番号カードについてであります。
 現在、本年3月から開始した証明書コンビニ交付サービスの普及のために、個人番号カードの取得促進として市民課、各支所での申請支援や休日開庁の実施に努めているところでありますが、さらなる普及拡大に向けて、来年1月から市役所へ来庁することが困難な方に配慮し、市職員による企業や自治会等への出張申請支援に取り組んでまいります。

 次に新型コロナウイルス感染症に係る緊急経済対策についてであります。
 売上が減少している中小企業者の資金繰りを支援する「事業所等応援給付金」につきましては、9月30日をもって申し込みを締め切り、940件の申請に対して、1億3,980万円の給付金を支給しております。
 また、「販路開拓・販売促進支援事業補助金」につきましては、新たに展示会への出展を行う事業者やウェブサイトの構築により、販路開拓や販売促進に取り組む事業者等から12月1日現在で986万円の申し込みがあり、予算額に達したため受付を終了しております。
 最後に、コロナ禍で企業活動が縮小しているこの機に、設備導入や修繕により生産性向上に取り組む市内の製造業、建設業等の第二次産業を支援する「生産活動支援事業補助金」及び新型コロナウイルス感染症予防対策を講じて、乗車定員を制限する貸切バスの運行経費を支援する「貸切バス利用促進事業補助金」につきましては、予定していた予算額に達しましたが、多数の事業者から相談や継続の要望があったため、緊急経済対策費の中で予算の組み替えを行い、「生産活動支援事業補助金」は9,000万円、「貸切バス利用促進事業補助金」は1,500万円、それぞれ増額し執行を行っております。
 なお、「生産活動支援事業補助金」は、12月3日に増額した予算額に達したため受付を終了しております。

 次に、「企業立地」に向けた取り組みについてであります。
 稲倉産業団地開発事業につきましては、現在、調節池(ちょうせついけ)の工事を進めているところであります。工事内容が一部変更となり、若干の遅れが出ておりますが、全体の工期としましては令和3年12月に完成できる見通しであり、引き続き着実に工事を進めてまいります。
 また、民間事業用地開発における企業立地も推進しているところでありますが、その支援策としまして、配水管の敷設工事を市で行うこととし、本定例会に関係予算を提出しておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に美星町での「星空保護区の認定」に向けた取組についてであります。
 現在、美星町観光協会が中心となり、上方向へ光漏れがない星空に優しい防犯灯の取り換えが進められております。
 本市としましても、認定の基準を満たすべく、本議会におきまして、光害防止条例の改正に関する議案や美星町内の屋外公共照明の改善に必要な補正予算を本定例会に提出させていただいておりますので、重ねてよろしくお願い申し上げます。

 次に、本市の「魅力発信」についてであります。
 カメラ好きな女性、約1万人の会員型コミュニティである「カメラガールズ」とコラボレーションし、去る10月31日と11月1日の2日間、総勢19名の瀬戸内エリア在住の皆様にお越しいただき、本市の魅力や新たな楽しみ方を、写真を通じてSNS上で情報発信いただいたところであります。

 次に教育関係であります。
 平成29年5月から工事を進めておりました、井原中学校新校舎建設事業は、10月中に全ての工事を完了し、11月28日の落成式をもって、全ての事業を無事終えることができました。
 また、小中学校のトイレの洋式化をはじめとするトイレ空間改善事業につきましては、5小学校、3中学校において工事を順次進めております。工事期間中に学校を利用される際には、ご不便をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いいたします。

 次に、文化関係についてであります。
 田中美術館の特別展「没後110年 荻原守衛〈碌山〉(おぎはら もりえ ろくざん)-ロダンに学んだ若き天才彫刻家-」を、去る10月9日から11月29日まで開催し、好評のうちに終えることができました。
 また、明日からは、「新館オープンに向けて最後の感謝展」を開催します。現在の建物での最後の展覧会で、所蔵している平櫛田中作品を一堂に展示します。入館無料で、12月27日まで開催いたしますので、ぜひ多くの皆様にご覧いただきたいと考えております。
 なお、展覧会終了後の12月28日からは、新館建設に伴い、令和5年3月までの予定で臨時休館をいたしますので、よろしくお願いいたします。

 次にスポーツ関係であります。
 岡山県高等学校駅伝競走大会が、去る11月3日、今年度は新型コロナウイルス感染症対策の影響を受け、笠岡市の陸上競技場で開催され、興譲館高校陸上部女子が22連覇を成し遂げてくれました。
 今年も、都大路で大いに健闘してくれるものと期待しているところであります。
 なお、例年行っております、井原市駅伝競走大会、星の郷ふれあい健康マラソン、及び全国健康マラソン井原大会は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、あえなく中止することといたしました。

 以上、市政の状況等について申し述べたところでありますが、次に本市議会定例会におきまして、ご審議をお願いいたします諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 

 まず、予算案件についてであります。
 議案第74号「令和2年度井原市一般会計補正予算(第8号)」についてでありますが、今回の補正は、職員の異動及び給与改定に伴う人件費補正のほか、新型コロナウイルス感染症対応に要する経費等、緊急を要するものを主体に所要の措置を講じたところであります。
その結果、補正額は、8,730万2千円となり、補正後の予算総額は、306億3,070万円となった次第であります。主な財源といたしましては、国・県支出金、前年度繰越金及び財政調整基金繰入金を充当いたしております。

 以下、歳出の主なものについてご説明申し上げます。

 まず、各科目において、それぞれ人件費補正を行い、総額で8,456万余円を減額計上いたしております。
 総務費では、電子入札共同利用システム導入事業、市税の過年度分還付金を計上いたしております。
 民生費では、介護施設等整備事業費補助金を計上しております。
 衛生費では、新型コロナウイルス感染症対策として、学校園における感染防止対策事業、貸館施設及び庁内Web会議環境整備事業、指定管理施設休業協力金、修学旅行キャンセル料等補助金を計上いたしております。
 農林水産業費では、中山間地域「食と農村」の交流促進事業補助金を計上しております。
 商工費では、企業立地に伴う配水管布設工事負担金、地域おこし協力隊配置事業、星空保護区推進事業のほか、いばらぐらし支援メニュー補助金を計上いたしております。
 教育費では、寄附受納による教育環境整備のほか、小・中学校における家庭学習のための環境整備事業、市立高等学校におけるオンライン学習のための通信環境整備事業を計上いたしております。

 議案第75号「令和2年度井原市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)」は、人件費補正のほか、税制改正に伴うシステム改修に係る補正をお願いしております。

 議案第76号「令和2年度井原市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)」は、税制改正に伴うシステム改修に係る補正をお願いしております。

 議案第77号「令和2年度井原市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)」は、人件費補正のほか、国庫負担金の精算等に伴う補正をお願いしております。

 議案第78号「令和2年度井原市水道事業会計補正予算(第3号)」では、人件費補正のほか、配水管布設工事に係る補正をお願いしております。

 議案第79号「令和2年度井原市病院事業会計補正予算(第2号)」、

 議案第80号「令和2年度井原市簡易水道事業会計補正予算(第3号)」、議案第81号「令和2年度井原市下水道事業会計補正予算(第1号)」については、それぞれ人件費補正を行うものであります。

 

 次に、条例案件についてであります。

 議案第82号「井原市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について」は、地方税法施行令の一部改正に伴う所要の改正をするものであります。

 議案第83号「井原市市道の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例について」は、国の定めた基準の一部改正に伴う所要の改正をするものであります。

 議案第84号「井原市住宅供給条例の一部を改正する条例について」は、井原市有住宅を入居者に譲渡したため、所要の改正をするものであります。

 議案第85号「井原市特別支援教育就学指導委員会条例の一部を改正する条例について」は、特別支援教育就学指導委員会の任務の実態を踏まえ、同委員会の名称を改めるものであります。

 議案第86号「美しい星空を守る井原市光害防止条例の一部を改正する条例について」は、星空保護区の認定を受けるため、所要の改正をするものであります。

 

 次に、事件案件についてであります。

 議案第87号「岡山県西部衛生施設組合規約の変更について」は、新たなごみ焼却施設の整備に伴い、組合規約を変更するものであります。

 議案第88号「井原市市民活動センターの指定管理者の指定について」から、議案第98号「井原市星の郷アクティブヴィラの指定管理者の指定について」までの11議案につきましては、各施設の指定管理者の指定を行うものであります。

 議案第99号「市道路線の認定について」は、道路法の規定により、市道路線を認定するものであります。

 

 以上が今回提案いたしております議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明申し上げたいと思います。
 また、それぞれの議案につきましては、慎重にご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。


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