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市議会市長提案説明(令和3年6月市議会定例会)

ページID:0002340 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

令和3年6月14日(月曜日​)

令和3年6月市議会定例会市長提案説明要旨

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 本日6月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員の皆様方にはご多用の中、ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 それでは、本定例会におきまして、ご審議をお願いいたします案件は、既にご案内しておりますが、議案の説明に先立ち、市政の状況等について申し述べ、議員ならびに市民各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 まず、NHK大河ドラマ「青天を衝け」についてであります。
昨日の放送では、農兵募集のため、渋沢栄一が備中(本市)を訪れた場面が描かれたところであります。
 また、大河ドラマの放送に先立ち、NHK岡山放送局の情報番組「もぎたて!」では、先週1週間にわたり、渋沢栄一ゆかりの場所や収録現場の様子などが特集として組まれたところであり、市民の皆様をはじめ多くの方に、改めて本市と渋沢栄一との関わりについて認識していただいたところであります。
 これを機に本市の歴史財産として広く活用してまいりたいと存じます。

 次に、新型コロナウイルス感染症についてであります。
 国内の新規感染者数は、強い感染力を持つ変異株ウイルスの流行により、3月以降、急速に拡大し、複数の都道府県に緊急事態宣言が発出されているところであります。
 岡山県におきましても、先月16日から31日までの期間、緊急事態宣言が発出され、病床使用率などのステージ指標が高い水準であることから、今月20日まで延長されているところであります。
 市民の皆様には緊急事態宣言の期間も含め、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けご協力をいただいておりますこと、また、事業者の皆様には、岡山県からの営業時間の短縮や、酒類を提供する場合の休業要請などにご協力を賜っておりますこと、そして、最前線の現場で感染症に対応いただいております医療・福祉関係者の方々の献身的なご努力に対し、心から感謝申し上げます。
 人流が抑制され新規感染者数が減少するなど現在の状況がこのまま続けば、今月20日には緊急事態宣言の解除が見込まれますが、これまで緊急事態宣言の解除後に感染者数が増加する傾向があることから、依然として予断を許さない状態が続くこととなります。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の維持を両立していくためにも、市民の皆様には引き続き、「マスクの着用」、「三密の回避」、「手洗いなどの手指衛生」等の基本的な感染対策を徹底いただくとともに、「新しい生活様式の実践」や「感染リスクが高まる5つの場面」にご留意いただき、「うつらない」、「うつさない」慎重な行動を心がけていただきますようお願いいたします。

 次に、新型コロナウイルスワクチン接種についてであります。
 ワクチン接種につきましては、5月中旬から、65歳以上の方を対象に実施しているところであります。65歳以上の接種率を7割と見込んで事務を進めてまいりましたが、想定を超える接種希望があり、市民の皆様には、予約開始当初、接種予約の電話がつながりにくい上に、予約枠がたちまちのうちにいっぱいになるなど、ご不便をおかけしたところであります。
 今月4日現在、予約された方は13,167人となっており、本市の高齢者人口に占める割合としましては86パーセントを超える高齢者の方が予約されており、関心の高さがうかがえます。
 また、接種を済まされた方の人数と高齢者人口に占める割合につきましては、6月13日現在、1回目が5,644人、36.9パーセント、2回目が794人、5.2パーセントという状況であります。
 現在、井原医師会のご協力を賜りながら、7月末までに約1,000人分の予約枠を拡大するとともに、集団接種会場の受付も再開しているところであります。
 また、今後の予定としましては、基礎疾患のある方及び60歳から64歳までの方には7月上旬に、16歳から59歳までの方には7月中旬頃に接種券が発送できるよう、準備を進めているところであります。
 なお、新型コロナウイルスワクチン接種に係る体制確保を図るため、本定例会に関係補正予算案を提出しておりますので、ご審議のほどお願い申し上げます。

 次に、防災関係についてであります。
 冒頭申しましたとおり、先月15日に中国地方は梅雨入りをしており、これは統計史上2番目に早い梅雨入りとなりました。出水期を迎え、風水害の発生が懸念される時期となりましたが、先月、国において災害対策基本法の一部改正が施行されたところであり、避難勧告の廃止や避難情報の名称が変更されております。
 また、本年度も新型コロナウイルス感染症が終息しない中で、出水期を迎えたところであり、本市では、昨年度策定しました「避難所における新型コロナウイルス等感染症対策指針」に基づき避難所での感染症対策に取り組むことといたしております。
 避難情報の変更と避難所における感染症対策につきましては、今月の市政だより、広報いばらや市ホームページに掲載しておりますので、ご確認いただき、「いざという時」に備えていただきますようお願いいたします。
 さらには、大規模災害に備え、非常食や簡易トイレ袋などの備蓄物資の整備を年次計画で進めているほか、大規模災害時における避難所の感染症対策の備えとして、間仕切りを整備することとしており、本定例会に関係補正予算案を提出しておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に地域創生施策についてであります。
 昨年度、市民の皆様や各分野の有識者の方々から、様々なご意見をいただきながら策定した「第2期元気いばらまち・ひと・しごと創生総合戦略」が、本年度よりスタートいたしました。人口減少が進む厳しい中にあっても、この第2期総合戦略に掲げた目標を達成するため、地域、各種団体、企業など、市民の皆様と共に力を合わせて、地方創生に向けた各種施策を着実に推進してまいりたいと考えております。

 次に計画の策定についてであります。
 本年4月1日に「過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法」が施行されたことに伴い、本年度、「井原市過疎地域持続的発展市町村計画」の策定を予定しております。策定にあたりましては、市民の皆様からのご意見やニーズ等を計画に反映させ、市政運営に活かすため、パブリックコメントを実施する予定であります。準備が整い次第、市ホームページでご意見を募集いたしますので、ご協力を賜りますようお願いいたします。
 また、本市のまちづくりの指針である『第7次総合計画』の『前期計画』が令和4年度をもって満了することから、令和5年度から9年度までを計画期間とする『後期計画』の策定を本年度と来年度の2か年で取り組んでまいります。
 本年度は市民アンケート調査等を行い、市政に対する意識等の把握に努めることとしております。

 次に新型コロナウイルス感染症に係る緊急経済対策についてであります。
 現在、実施している経済対策は、感染防止対策に取り組む事業者を支援する「感染拡大防止対策実践事業者支援補助金」及び貸切バス運行事業者や旅行会社を支援する「貸切バス利用促進事業補助金」がございます。いずれの補助金も9月末実施分までを対象とし、随時受付を行っているところであります。
 また、地域経済を迅速に回復させるため、非接触型決済の一つであるPayPay(ペイペイ)で支払いを行った消費者にポイント還元を行い、市内での消費喚起を図る「キャッシュレス決済活用消費喚起事業」につきましては、第1弾として、新型コロナウイルス感染症の影響が大きい飲食店を対象に実施したところであります。第2弾につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況を見極めながら実施していく必要がありますが、対象業種の拡大やポイント還元の上限を変更するなど実施条件を見直したうえで、9月での実施を予定しております。

 次に、企業立地に向けた取組みについてであります。
 稲倉産業団地開発事業につきましては、概ね順調に造成工事が進んでおりますことから、本年4月12日から今月11日までの期間、立地を希望する企業の募集を行いました。
 その結果、2社の応募をいただいており、今後は7月中に選定委員会を開催し、立地企業を内定してまいりたいと考えております。

 次に、観光の振興についてであります。
 コロナ禍で厳しい状況が続いておりますが、昨日のNHK大河ドラマ「青天を衝け」で、本市が舞台となりましたことから、今後の視聴者の反響や、誘客促進への効果が期待されるところであります。
 本市としましては、この機を逃すことなく、市ホームページの特設サイトや井原市文化財センターの特別展での情報発信をはじめ、レンタサイクルの活用やタクシー事業者との連携による観光周遊の促進、お土産品の開発等による地域経済の活性化につなげてまいることとしております。

 また、美星町観光協会と協力して取り組んでおりました「星空保護区・コミュニティ部門」の認定申請につきましては、去る4月28日付で国際ダークスカイ協会本部への申請が完了しました。審査が順調に進みますと、今年の秋口にはアジア初の認定がおりるものと期待しております。
この認定に伴い、星空のブランド価値の向上が図られますことから、今後も美星町のまちづくり組織である「星の郷まちづくりコンソーシアム」と連携しながら、観光誘客の促進や消費拡大など、地域活性化に取り組んでまいります。

 次に、学校関係についてであります。
 去る5月16日に岡山県へ緊急事態宣言が発出されたところでありますが、本市の各校園では授業の進め方や行事等の開催時期及び内容の更なる見直しを図り、感染対策をより厳重に行いながら、学校での教育活動を継続しているところであります。

 次に、タブレット端末の活用についてであります。
 昨年度、市立小中高等学校に整備いたしましたタブレット端末につきましては、各校でICT支援員と連携を図りながら、授業での効果的な活用について研究を進めているところであります。
 また、市内全学校の代表が集まった研修会の開催により、各校の実践事例を持ち寄って情報共有を図り、好事例を市内各校へ広めてまいりたいと考えております。

 次に、教育施設の建設事業についてであります。
 美星公民館建設事業につきましては、本年度から本格的に工事を進めてまいりますが、現在の公民館を解体するにあたり、8月からは美星公民館の機能を美星農村環境改善センターに移転し、業務を行うこととしております。皆様方にはご不便をおかけしますが、ご協力頂きますようお願いいたします。

 また、田中美術館新館建設事業につきましては、4月に着工し、現在、解体工事に着手したところであります。その後、新館の建設と既存施設の改修等を行い、来年10月の竣工に向けて、引き続き、安全かつ着実に事業を進めてまいりたいと考えております。

 学校施設関係につきましては、木之子中学校の特別教室棟の増築・改修工事及び大江小学校のトイレ棟新築工事を進めてまいります。また、昨年度と本年度の2か年で市内の全ての小中学校で洋式化をはじめとしたトイレの環境改善事業を実施することとしており、上半期には夏休みの期間を中心に6小学校で工事を実施してまいります。

 次に、成人式についてであります。
 先月2日に開催を予定しておりました令和3年成人式につきましては新型コロナウイルス感染症の影響により再延期としておりましたが、先般、新成人の代表で組織する実行委員会で協議し、来年1月3日月曜日の13時から実施することとなりました。
 なお、再延期したこの成人式が開催できなくなった場合には、事前に収録した式典の映像をネット配信及び井原放送で放映することといたしております。

 次に、新ごみ焼却施設の進捗状況についてであります。
 現在、稼働中のごみ焼却施設の老朽化に伴い、井笠地域3市2町で構成する岡山県西部衛生施設組合が新しいごみ焼却施設の建設を進めているところであります。このたび地元の同意が得られたことから、浅口郡里庄町新庄地区にあります岡山県西部環境整備施設組合里庄清掃工場の敷地内に建設することが、岡山県西部衛生施設組合臨時議会において正式決定した旨、発表されたところであります。
 また、供用開始時期につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため地元説明会の開催が遅れたことや建設事業者の働き方改革への対応などに伴い、日数を要することととなり、当初の計画より1年遅れの令和8年度になることも示されたところであります。
 今後、本市といたしましても供用開始に向け協力してまいる所存でありますので、議員皆様におかれましてもご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。

 以上、市政の状況等について申し述べたところでありますが、次に本市議会定例会におきましてご審議をお願いいたします諸議案について、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 まず、予算案件についてであります。
 議案第37号は、「令和3年度井原市一般会計補正予算(第3号)」であります。
 今回の補正は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、ワクチン接種事業、子育て世帯生活支援特別給付金事業及び本市独自の感染症対策・緊急経済対策事業のほか、国や県等の補助事業への採択に伴うものを主体に所要の措置を講じるものであります。
 その結果、補正額は、10億9,030万円、補正後の予算総額は、232億1,010万円となった次第であり、財源としては、国・県支出金、地方債等の特定財源のほか、財政調整基金からの繰入金を充当いたしております。

 以下、歳出の主なものについて、ご説明申し上げます。
 総務費では、ウィズ・アフターコロナも見据えた移住・交流人口拡大事業として、移住定住支援ポータルサイトの再構築や魅力発信番組の制作を行うほか、井原デニムを活用した地域活性化を図るための移住・定住・交流推進支援事業補助金を計上しております。また、各地域・団体からの要望や補助採択に伴う地区集会所等整備事業費補助金、コミュニティ助成事業補助金、地域活性化補助金等を計上いたしております。
 民生費では、先の5月市議会臨時会にて専決補正を承認いただいた国の子育て世帯生活支援特別給付金事業について、この度は、ひとり親世帯以外の世帯分に係る事業費を計上しております。また、去る2月市議会定例会において関連条例の議決を得られませんでした敬老祝金について、当初予算と条例の規定に基づく贈呈金額との差額分について、このたび改めて予算計上いたしております。
 衛生費では、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、引き続き、新型コロナウイルスワクチン接種事業を推進するとともに、本市独自の取組として、指定避難所における感染予防を図るための感染症対策用災害備蓄物資整備事業をはじめ、市内の保育園や放課後児童クラブ等の児童福祉施設等における感染防止対策、繁忙期の3密回避に向けた葡萄浪漫館での感染防止対策、スポーツ施設等における感染防止対策のほか、生涯学習施設Web会議環境整備事業に要する経費を計上いたしております。
 農林水産業費では、国や県の補助採択に伴い、畜産クラスター協議会補助金、ため池廃止事業、小規模ため池補強事業、林道整備事業等を計上いたしております。
 商工費では、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、本市独自の経済対策・地域活性化に向けての取組を強化することとしており、昨年度に引き続き本市出身の学生等に対して「いばらぶ学生エール便」を発送するほか、観光周遊・交流拡大に向けた取組の一環として、ワーケーション推進事業、観光交流拠点整備事業、観光土産品開発支援事業補助金を計上いたしております。
 土木費では、国の補助採択に伴う道路橋梁点検調査・補修事業、道路新設改良事業のほか、排水ポンプ・水門整備事業を計上いたしております。
 教育費では、補助採択に伴う小・中学校の理科教育等設備整備事業等を計上しております。

 議案第38号の「令和3年度井原市産業団地開発事業特別会計補正予算(第1号)」は、隣接する市道整備工事との事業費調整による団地造成工事費の増額補正を行うとともに、あわせて継続費の補正をお願いするものであります。

 次に、条例案件についてであります。
 議案第39号「職員の服務の宣誓に関する条例及び井原市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例について」は、行政手続の見直しのため、所要の改正を行うものであります。
 議案第40号「井原市手数料条例等の一部を改正する条例について」は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴う所要の改正を行うものであります。
 議案第41号「井原市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について」は、国が定めた基準の一部改正に伴う所要の改正を行うものであります。
 議案第42号「井原市心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例について」は、国民年金法施行令等の一部改正に伴う所要の改正を行うものであります。
 議案第43号「生涯学習施設「アクティブライフ井原」条例及び井原市芳井生涯学習センター条例の一部を改正する条例について」は、附属設備の追加に伴う所要の改正を行うものであります。

 以上が今回提案いたしております議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明申し上げたいと思います。
 また、それぞれの議案につきましては、慎重にご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。


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