ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 市長の部屋 > 市議会市長提案説明(令和3年12月市議会定例会)

本文

市議会市長提案説明(令和3年12月市議会定例会)

ページID:0002349 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

令和3年12月6日(月曜日)

令和3年12月市議会定例会市長提案説明要旨

令和3年12月市議会定例会市長提案説明要旨の画像

 本日12月市議会定例会の開催をお願いいたしましたところ、ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げる次第であります。
本定例会におきましてご審議をお願いいたします案件は、既にご案内をいたしておりますが、議案の説明に先立ちまして、市政の状況等について申し述べ、議員並びに市民各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 まず、令和4年度の予算編成の状況についてであります。
 国におきましては、予算要求の基本的な方針を決定し、「新経済・財政再生計画」の枠組みの下、引き続き手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組むこととし、予算の重点化を進めるため歳出全般にわたり、これまでの歳出改革の取組を強化するとともに、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底して排除するとされているところであります。
 また、県の予算編成方針では、「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン」の方向性や具体的な目標設定を踏まえ、真に必要な分野や事業へ予算を振り向けることで、「生き活き岡山」の実現に向けた取組を加速させるとともに、新型コロナウイルス感染症を契機としたデジタル化の進展や地方分散の流れなど、ウィズコロナ、ポストコロナを見据えた施策や、平成30年7月豪雨災害からの一日も早い復旧・復興の実現に向けた施策に着実に取り組んでいくこととされておりますが、具体的な内容は示されていない状況であります。

 次に、本市の「新年度予算編成」についてであります。
 国・県の編成動向等が明らかでない現段階において、的確な見通しを立てることは困難でありますが、歳入においては、新型コロナウイルス感染症の影響等により、市税等の増収が見込めない一方で、歳出についてはコロナ関連経費をはじめ、社会保障経費等の増加が見込まれるなど、財源不足は明らかであり、これまで以上に厳しいものになると想定されます。
 しかしながら、こうした厳しい財政状況の中にありましても、「井原市第7次総合計画」や「第2期元気いばら まち・ひと・しごと創生 総合戦略」などに掲げる各種施策を着実に推進するとともに、「ウィズコロナ」を意識した事業展開を行うなど、新たな視点・発想で多様な主体との協働により、「将来を見据えた元気なまちづくり」を進めていくこととしております。
 このため、令和4年度の予算編成にあたりましては、国・県の予算動向や社会・経済情勢の変化等にも的確かつ機動的に対応しながら、予算規模の抑制と予算配分の重点化・効率化を図るなど、「将来にわたり持続可能な財政運営」の確立を図ることを基本に、予算編成を行ってまいりたいと考えております。

 次に、「新型コロナウイルス感染症」についてであります。
 本市では、9月30日に137例目の感染者発生後、新たな感染は確認されておりません。しかしながら、第6波の感染拡大を懸念する専門家等のご意見もあり、依然として予断を許さない状況であります。
 また、ワクチンを2回接種した後での感染も全国的に確認されていることから、ワクチン接種後も油断することなく、引き続き基本的な感染予防対策に取り組んでいただきますようお願いいたします。

 こうした中、全国的に、高等学校等でクラスターが発生していることから、本市では中学生、高校生へ不織布マスクを配布するとともに、3歳から小学6年生までの幼児、児童へも、9月に配布しました不織布マスクを再度配布し、感染予防に努めていただくよう周知してまいりたいと考えております。
 なお、本定例会に関係予算案を提出させていただいておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

 次に、新型コロナウイルスの「ワクチン接種」についてであります。
 今月1日からは、医療従事者への3回目の接種が始まっております。3回目接種は、2回目接種後、原則8か月経過してからの接種ということで、多くの高齢者は、来年2月頃から接種が始まります。引き続き、井原医師会等のご協力のもと、スムーズな接種体制の確保に努めてまいりたいと考えております。
 なお、接種時期到来前には、該当者あてに接種券等を送付させていただきますので、お手元に届きましたら、ご予約の上、ワクチン接種をしていただきますようお願いいたします。

 次に、新型コロナウイルス感染症に係る「緊急経済対策」についてであります。
 地域経済を迅速に回復させるため、非接触型決済の一つであるPayPayで支払いを行った消費者にポイント還元を行い、市内での消費喚起を図る「キャッシュレス決済活用消費喚起事業」を11月に実施したところであります。状況といたしましては、本事業により市内で3億6千万円を超える消費があり、大きな効果があったものと認識しているところであります。
 また、市内約320店舗の加盟店で利用することのできる、2割もしくは3割のプレミアムを付した商品券により、消費喚起を図る「元気応援いばらプレミアム付商品券事業」につきましては、11月から受付及び販売を開始し、既に今月1日から取扱加盟店で利用いただいております。この商品券は来年1月末まで利用することができるものであり、現在、2割のプレミアムを付した商品券の2次申込受付を井原商工会議所において行っているところであります。市民の皆さまにおかれましては、買い物需要の高まる年末年始などにご活用いただき、さらなる市内事業者の支援につながるものと期待しているところであります。

 次に、「企業立地」に向けた取り組みについてであります。
 稲倉産業団地開発事業につきましては、去る11月1日にゴム、プラスチック製品の総合メーカーである「オカモト株式会社」と企業立地協定を締結いたしました。今後、事業所の建設及び操業が円滑に進むよう協力して取り組んでいくこととしております。
 なお、団地造成工事はほぼ完了しておりますが、引き続き周辺道路工事や測量等を進め、来年4月には土地の引き渡しを行いたいと考えているところであります。

 次に、美星町での「星空保護区の認定」についてであります。
 ご承知のとおり、米国現地時間の11月1日付で、本市美星町が星空版の世界遺産と称される「星空保護区・コミュニティ部門」に認定されました。星空保護区としては日本で3番目、住民の保護活動に重点を置くコミュニティ部門としてはアジア初であります。認定機関の国際ダークスカイ協会によりますと、審査委員会の全会一致で支持されたとのことであり、日本だけでなく、アジア全体にとっても記念すべき出来事であるとのコメントをいただいております。
 先月12日には、岡山市内で岡山県知事並びに中国四国地方環境事務所長の立会いのもと、国際ダークスカイ協会東京支部の越智信彰(おち のぶあき)代表から本市に認定証書を授与いただいたところであります。
 これまでの美星町観光協会をはじめ、地域住民の皆様の長年にわたる献身的な努力に対し、心より敬意と感謝を申し上げる次第であります。
 今回の認定の反響は大きく、これまでに全国放送や新聞紙面、インターネット上など、様々な媒体で数多く取り上げられており、美星の星空のブランド価値は益々高まっているものと確信しております。今後も「星の郷まちづくりコンソーシアム」等と連携しながら、観光誘客の促進や消費拡大などの地域活性化に取り組むとともに、「天文王国おかやま」の拠点として、県全体に認定の効果を波及させていきたいと考えているところであります。

 次に、「星空の街・あおぞらの街」全国大会についてであります。
 一昨日4日、第33回「星空の街・あおぞらの街」全国大会を、高円宮妃殿下の御臨席を賜り、アクティブライフ井原において開催いたしました。
 大会には、環境省や岡山県、趣旨に賛同する全国の自治体や天文関係者など、多くのご参加をいただき、美星町観光協会等による「星空報告会」、国立天文台教授による記念講演、美星天文台での「星空観望会」の開催など、盛りだくさんの内容で、成功裏に終えたところであります。
 また、式典では、美星町観光協会が、『星の郷・美星』を軸とした美しい星空の保全活動の取組が評価され、団体の部において環境大臣賞を受賞されました。
 本大会の開催にあたりましては、「星空保護区」の認定を含めまして、美星町にお住まいの皆さまをはじめ多くの関係者の方々のご尽力に、改めまして感謝を申し上げますとともに、今後も、この「地域の宝」であります「美しい星空」を活かした、地域おこしの推進と環境保全に、全力で取り組んでまいりたいと考えているところであります。

 次に、現在、策定を進めております「第7次総合計画 後期基本計画」についてであります。
 令和5年度から9年度までを計画期間とする第7次総合計画「後期基本計画」の策定に、本年度から着手しております。11月には市民意識調査及び中学生アンケートを実施しており、本年度中にその結果を公表できるよう事務を進めているところであります。
 また、計画のイメージ・枠組みにつきましては、早い段階で途中経過などのご報告ができるようにしたいと考えております。

 次に、「公共交通の見直し」についてであります。
 本年2月に策定した「井原市地域公共交通計画」に基づき、10月7日に開催した井原市公共交通会議において、芳井地区・美星地区の公共交通の見直しについて、大枠が決定されました。これを踏まえ、7月に8回行いました両地区での意見交換会に続き、10月中旬から11月中旬まで、改めて39カ所で説明会を実施したところであります。大勢の地域住民の皆様のご参加のもと、貴重なご意見をお聞かせいただきましたので、今後、細かな部分を更に詰めていくとともに、引き続き様々な媒体を駆使しての周知に努め、来年4月1日の試行運行を目指してまいりたいと考えております。

 次に、井原市特別養護老人ホーム「星の郷」についてであります。
 現指定管理者による運営の辞退に伴い、現在、新たな指定管理者を募集しております。指定管理の期間は来年10月1日から3年間で、申込み資格は井原市、笠岡市、総社市、高梁市、矢掛町内に主たる事務所を置き、現に特別養護老人ホームの運営を行っている社会福祉法人であります。
 なお、申込み受付期間は、今月21日までとしております。

 次に、「スポーツ関係」についてであります。
 岡山県高等学校駅伝競走大会が、先月7日、本市の陸上競技場を発着点として開催され、興譲館高校陸上部女子がみごと23連覇を成し遂げてくれました。
 今年も、都大路での健闘が期待されるところであります。
 また、昨日、市民体育館において新体操フェスティバルが開催され、今年の全国高校総体 男子団体競技で優勝した井原高校 男子新体操部の選手が一糸乱れぬ演技を披露してくれました。
 さらに、昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大のため中止となりました、井原市駅伝競走大会及び全国健康マラソン井原大会につきましては、一部規模を縮小して開催する予定としております。

 次に、「成人式」についてであります。
 新型コロナウイルス感染症の影響により2度延期となりました令和3年の成人式につきましては、1年遅れとなりましたが来年1月3日に、また令和4年の成人式につきましては、予定どおり1月9日に、感染症予防対策を講じて開催することとしております。

 以上、市政の状況等について申し述べましたが、次に本市議会定例会におきましてご審議をお願いいたします諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 まず、予算案件についてであります。
 議案第57号「令和3年度井原市一般会計補正予算(第8号)」についてであります。今回の補正は、職員の異動等に伴う人件費補正のほか、新型コロナウイルス感染症対応に要する経費等を主体に所要の措置を講じるとともに、一部事業について債務負担行為や繰越措置を行うものであります。
 その結果、補正額は、6,690万円となり、補正後の予算総額は、238億9,440万円となった次第であります。
 主な財源といたしましては、国・県支出金及びふるさと納税寄附金等を充当しております。

 以下、歳出の主なものについてご説明申し上げます。

 まず、各科目において、それぞれ人件費補正を行い、総額で6,503万余円を減額計上いたしております。
 総務費では、寄附額の増収に伴うふるさと納税事業やいばらぐらし支援メニュー補助金を計上いたしております。
 衛生費では、新型コロナワクチン接種事業費の増額を行うとともに、新型コロナウイルス感染症対策として、幼児・児童・生徒への感染予防でマスクを1人100枚配布するほか、学校園における感染防止対策、指定管理施設休業協力金などを計上いたしております。
 農林水産業費では、就農支援対策事業補助金を計上しております。
 土木費では、平成30年7月豪雨災害により住宅に被害を受けられた方への支援制度として、災害復興住宅建設資金等利子補給補助金を計上いたしております。
 なお、国において進めておられます「子育て世帯への臨時特別給付」につきまして、0歳から18歳までの子供たちへの10万円相当の給付のうち、1人当たり5万円の現金給付を年内に開始するため、現在、事務を進めております。準備ができ次第、本議会において追加で補正予算をお願いしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 議案第58号の「令和3年度井原市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」から議案第63号の「令和3年度井原市下水道事業会計補正予算(第1号)」の6会計補正予算については、主に人件費補正を行うものであります。

 次に、条例案件についてであります。
 議案第64号「井原市ふるさと応援基金条例の一部を改正する条例について」は、ふるさと納税寄附金を充当できる事業を拡充するため、所要の改正をするものであります。

 次に、事件案件についてであります。
 議案第65号「岡山県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更及び岡山県市町村総合事務組合規約の変更について」は、地方公務員等共済組合法の改正により、岡山県市町村総合事務組合の事務の適用対象者が拡充されるため、同組合の事務及び規約を変更するものであります。
 議案第66号「工事請負契約の変更について」は、田中美術館新館建設工事に係るものであります。

 以上が今回提案いたしております議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明申し上げたいと思います。
 また、それぞれの議案につきましては、慎重にご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。


市長のプロフィール
市長の活動状況
市長の一口メッセージ
市議会市長提案説明
歴代市長と名誉市民