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市議会市長提案説明(令和4年6月市議会定例会)

ページID:0002358 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

令和4年6月13日(月曜日)

令和4年6月市議会定例会市長提案説明要旨

令和4年6月市議会定例会市長提案説明要旨の画像

 本日6月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員の皆様方にはご多用のなか、ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 本定例会におきまして、ご審議をお願いいたします案件は、既にご案内しておりますが、議案の説明に先立ち、市政の状況等について申し述べ、議員ならびに市民各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 まず、防災関係についてであります。

 本年度も出水期を迎え、大雨の影響による土砂災害や河川の増水などの自然災害の発生が懸念される時期が到来しました。昨日、本市では、水害発生に対する市職員や組織の対応力の向上を図るため、新型コロナウイルス感染症対策を講じた避難所の運営、被害通報への対応、各種災害関連情報の発信などの水害対応訓練を市民参加のもと実施したところであり、引き続き、防災体制の充実と強化に取り組んでまいります。また、6月の「市政だより」では、岡山地方気象台の職員に出演いただき、防災気象情報の入手方法についての解説を井原放送で放映しております。市民の皆様におかれましても、「市政だより」を視聴いただくとともに、本年4月に配布をいたしました井原市防災マップでの確認や非常持出品の準備、緊急告知端末器「お知らせくん」の接続確認など、「いざという時」への備えを進めていただきますようお願いいたします。

 

 次に、新型コロナウイルス感染症についてであります。

 新規陽性者は全国的に減少傾向の状況であり、本市におきましても、一か月の陽性者数としては4月の353人をピークに、徐々に下がっている状況であります。市民の皆様には引き続き、基本的な感染対策に取り組んでいただきます(とともに、新型コロナワクチンの、早めの接種についてご検討くださいます)ようお願いいたします。

 

 次に、新型コロナウイルスワクチン接種についてであります。

 ワクチン接種につきましては、5月25日から、重症化予防を目的とした、4回目接種が開始されております。既に、3回目接種から5か月経過した、18歳以上の皆様には接種券をお送りしていますが、接種を受けることができるのは、60歳以上の方と、60歳未満の方につきましては、糖尿病など基礎疾患等を有する方であります。これに該当しない方は、現在、接種の時期について国の方で検討されていますので、接種できるようになるまで、接種券を保管いただきますようお願いいたします。なお、新型コロナウイルスワクチン接種に係る体制確保を図るため、本定例会に関係補正予算案を提出しておりますので、ご審議のほどお願い申し上げます。

 

 次に、新型コロナウイルス感染症対策事業についてであります。

 我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和されつつあるものの、ウクライナ情勢や円安、更には原油高の影響により、今後、コロナ禍での経済・社会活動の低迷からの回復に影響を与えかねない状況にあります。

 先般、国は、既にコロナ禍で経済的に厳しい環境に置かれた生活者や、特に影響を受ける事業者等に対する支援を行うため、コロナ禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」を取りまとめました。その中には、地方自治体が地域の実情に応じて必要な対策を講じることができるよう、地方創生臨時交付金に追加配分も盛り込まれ、4月28日付で、本市へ約1億8千8百万円を追加交付するとの通知があったところであります。現在、その地方創生臨時交付金を活用した事業の検討を進めているところであり、今議会中に追加補正として、ご提案させていただきますので、その際には、ご審議をいただきますようよろしくお願いいたします。

 

 次に公共交通についてであります。

 本年4月1日から新しい公共交通として予約型乗合タクシー「あいあいカー」の試行運行を開始いたしました。6月1日現在の登録者数は298人で、4月から5月の2ヶ月間の利用実績は、385回、のべ470人の利用があり、従来の公共交通を利用されていた方々には、大きな混乱なくスムーズに移行ができたと感じております。今後は、更なる利用者拡大に向け周知を図るとともに、10月1日の本格運行に向けた評価、検証等を行い、井原市公共交通会議の中で改善策等を議論してまいります。

 

 次に計画の策定についてであります。

 本市のまちづくりの指針である『第7次総合計画』の『前期基本計画』は、令和4年度をもって満了することから、令和5年度から9年度までを計画期間とする『後期基本計画』を策定することとしております。現在の進捗状況ですが、25名の委員で構成する井原市まちづくり計画推進会議により、ご意見をいただきながら策定作業を進めているところであります。計画素案を12月定例会でご報告し、その後パブリックコメントを実施し、広くご意見を反映できるよう進めて参りますので、ご協力を賜りますようお願いいたします。

 

 次に、「経済・雇用対策事業」であります。

 新たな支援メニューである「元気いばら商工業成長支援事業」につきましては、生産性の向上や新たな事業展開への取り組みなど、企業の成長発展を支援するため、「稼ぐ力の向上」として6事業を、また、「賑わいや新たな雇用の創出」として6事業の計12事業に見直し・再編を行い、本年度から展開しております。中でも「事業承継推進補助金事業」につきましては、昨年度20件の認定を行い、うち1件が既に承継を完了されており、将来に向けた取組がまさに開始されているところであります。今年度につきましては、6月1日から15日まで認定申請を受け付けており、事業の効率化や経営の安定化など、有効にご活用いただければと考えております。

 

 次に、新型コロナウイルス感染症に係る緊急経済対策についてであります。

 昨年度実施し好評であった、3割もしくは2割のプレミアムを付した商品券を販売し消費喚起を図る「元気応援いばらプレミアム付商品券事業」の第2弾につきましては、6月15日から井原商工会議所において予約受付を開始し、7月11日から販売が開始されます。商品券は7月20日から9月末まで取扱加盟店で利用いただけるもので、現在、約360の店舗が加盟されております。市民の皆さまにおかれましては、原油価格・物価高騰への対応としても積極的にご活用いただき、市内事業者の皆様への支援につながることを期待しております。

 

 次に、企業立地に向けた取組みについてであります。

 稲倉産業団地につきましては、5月市議会臨時会において財産処分の議決をいただき、6月10日にオカモト株式会社に土地の引き渡しを行ったところであり、今後、早期の着工に向け、引き続き協力して取り組んでまいります。

 また、この度の分譲をもって、市内の公的団地は、分譲完了となりましたが、今後も企業誘致を進めるためには、新たな事業用地の確保が必要であります。そのため、現在、市南部地域で開発可能な事業用地の適地調査をしているところであり、引き続き、事業用地の確保に向けて取り組んでまいります。

 

   次に、観光の振興についてであります。

 コロナ禍で依然厳しい状況が続いており、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた観光の振興が求められております。そのような中、岡山県におきましては、本年7月から9月にかけてJRグループや県内の市町村及び観光関係者等との連携による「岡山デスティネーションキャンペーン」が、また、10月から12月にかけてはJR西日本との連携による「おかやま秋旅キャンペーン」が行われることとなっております。特に岡山デスティネーションキャンペーンでは、期間中の主な企画案として「夏の星空の活用」が発表されており、「星空保護区・コミュニティ部門」の認定を受けた美星の美しい星空が注目を集めているところであります。すでに、先の5月28日には、JAL(日本航空)による「星降るレストラン」ツアーが行われ、また、JR西日本が運行する長距離列車「ウエスト エクスプレス銀河」の岡山デスティネーションキャンペーン特別企画のコースに美星天文台が組み込まれるなど、美星の美しい星空をコンテンツとしたツアー造成が、大手の民間事業者によって行われているところであります。本市といたしましても、この機を逃すことなく、民間の活力を生かしながら観光誘客の促進に努め、地域の消費拡大に繋げてまいりたいと考えております。

 

 次に、学校関係についてであります。

 今年度に入りましても、本市の学校関係職員や園児児童生徒におきまして、新型コロナウイルスの感染者が確認されております。このような状況でございますが、各校園では授業の進め方や行事等の開催時期及び内容の見直しを図り、感染対策を厳重に行いながら、学校での教育活動を継続しているところであります。

 

 次に、社会教育・文化施設の建設状況についてであります。

 田中美術館新館建設工事につきましては、現在、外装及び内装工事を行っております。今年10月の完成を目指して引き続き工事を進めてまいります。竣工後は備品の搬入、所蔵作品の戻し入れなどを順次行い、令和5年4月にリニューアルオープンを予定しております。

 田中美術館新館建設工事と併せまして、田中苑の改修工事を予定しておりますが、現在、遊歩道の新設及びバリアフリー化のための測量設計を行っております。眺望を考慮した樹木伐採、照明のLED化などと併せて、今年度中の工事完了を目指しております。

 また、美星公民館整備事業につきましては、5月市議会臨時会において、契約議決をいただいており、年度内完成に向けて、工事を進めてまいります。学校施設関係につきましては、木之子中学校特別教室棟の増築・改修工事が令和4年2月に完成しており、今年度は、南校舎の解体工事、トイレ部室棟新築工事などを予定いたしております。

 

 次に消防関係についてであります。

 今月末までには、老朽化に伴う小型動力ポンプ付き積載車1台の更新を予定しており、納車次第、消防団への交付式を行うこととしております。

 また、本年3月末には、井原市消防団から令和5年1月の消防団再編成及び団員報酬等の改正に係る要望書の提出があったところであります。消防団は、将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない代替性のない存在であり、市としましても、要望の影響や効果について、調査・検討を重ねているところであり、準備が整いましたら条例改正や補正予算もお願いしたいと考えておりますので、その際には、よろしくお願いいたします。

 

 次に地域医療についてでございます。

 市民の出産・子育ての希望をかなえるためにも、安全安心な周産期・小児医療の確保は喫緊の課題であります。しかしながら周産期医療を例にとりますと、現状では、福山市などの医療機関まで足を運び、妊婦健診や分娩を受けざるを得ない状況が続いております。このような状況を改善するため、今年度の後半から井原市民病院を拠点として、岡山大学との連携による「周産期・小児救急医療学講座」を開設し、より安心して出産、子育てができる環境づくりのための研究支援を計画、準備を行っているところであります。この講座を通して、周産期医療においては、妊婦の健診は地元の医療機関で受け、出産時には分娩施設のある医療機関へ繋げるなど、各医療機関の特性を活かした役割分担を確立し、市民はもとより里帰り出産などの妊産婦の分娩の安全性を確保しながら利便性が図れるよう、医療体制の整備につなげていきたいと考えております。

 

 以上、最近の諸情勢と市政の状況等について申し述べましたが、次に本市議会定例会におきまして、ご審議をお願いいたします。

 諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 

 まず、予算案件についてであります。

 議案第38号は、「令和4年度井原市一般会計補正予算(第2号)」であります。

 今回の補正は、国・県等の補助採択によるもの及び地元要望に基づく補助事業等をはじめ、「星空保護区」認定後の官民一体となったまちづくりの推進に要する経費のほか、新型コロナウイルス感染症への対応として、4回目接種及び小児接種の実施等に伴うワクチン接種事業に要する経費などを主体に所要の措置を講じるものであります。補正額は、4億8,930万円、補正後の予算総額は、236億5,000万円となった次第であり、主な財源としては、国・県支出金、市債、基金繰入金及び前年度繰越金等を充当いたしております。

 

 以下、歳出の主なものについて、ご説明を申し上げます。

 総務費では、地域おこし協力隊員の増員配置を行うほか、NPO法人日本ららばい協会との共催による「子守唄の里音楽祭35周年記念事業」、地域団体からの要望に伴う地区集会所等整備事業費補助金、地域活性化補助金等を計上いたしております。

 衛生費では、新型コロナウイルス感染症への対応として、引き続き、新型コロナウイルスワクチン接種事業を推進するほか、子宮頸がん予防ワクチン接種事業、飲料水供給事業補助金等を計上いたしております。

 農林水産業費では、国や県の補助採択に伴い、有害鳥獣被害防止対策協議会補助金、園芸総合対策事業補助金、小規模土地改良事業、ため池廃止事業等を計上いたしております。

 商工費では、星空保護区認定を受けての官民一体となった取組をさらに推進するための「星の郷観光おもてなし向上事業」を計上いたしております。

 土木費では、国の補助採択等に伴う道路新設改良事業及び公営住宅等長寿命化事業等を計上いたしております。

 教育費では、補助採択に伴う小・中学校の理科教育等設備整備事業、部活動指導員配置事業、人権学習充実拠点校事業のほか、田中美術館新館のリニューアルオープンにあわせて、B&G財団からの全額助成による「偉人マンガ平櫛田中制作事業」等を計上いたしております。

 議案第39号の「令和4年度井原市簡易水道事業会計補正予算(第1号)」については、中央簡易水道第2水源地の色濁度計の更新を行うものであります。

 

 次に、条例案件についてであります。

 議案第40号「井原市議会議員及び井原市長の選挙における選挙運動用ビラ作成の公営に関する条例等の一部を改正する条例について」は、公職選挙法施行令の一部改正に準じて、市議会議員及び市長の選挙における選挙公営に関する公費負担額を変更するため、所要の改正をするものであります。

 議案第41号「井原市過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法の適用に伴う固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例について」は、租税特別措置法施行令の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。

 議案第42号「地方活力向上地域等特定業務施設整備計画に伴う固定資産税の特例に関する条例の一部を改正する条例について」は、地域再生法第17条の6の地方公共団体等を定める省令の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。

 議案第43号「井原市墓地等の経営の許可等に関する条例の一部を改正する条例について」は、宗教法人法の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。

 

 次に事件案件についてであります。

 議案第44号「岡山県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体数の減少及び組合規約の変更について」は、令和4年3月31日をもって竹川組合が解散したことに伴い、当該組合が脱退することを承認するとともに、規約を変更するものであります。

 議案第45号「工事請負契約の変更について」は、田中美術館新館建設工事について変更契約をするものであります。

 

 以上が今回提案いたしております議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明申し上げたいと思います。

 また、それぞれの議案につきましては、慎重にご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。


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