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市議会市長提案説明(令和4年10月市議会定例会)

ページID:0002365 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

令和4年10月3日(月曜日)

令和4年10月市議会定例会市長提案説明要旨

令和4年10月市議会定例会市長提案説明要旨の画像

 本日、10月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員の皆様方にはご多用の中、ご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。

 本定例会におきまして、ご審議をお願いいたします案件は、既にご案内しておりますが、議案の説明に先立ち、今後の市政運営の基本的な方向につきまして、所信の一端を申し述べさせていただきたいと存じます。

 先月4日に執行された市長選挙におきまして、多くの市民の皆さまのご支持をいただき、私、大舌勲が、引き続き、今後4年間の市政の舵取りをやらせていただくこととなりました。改めまして、その重責に身の引き締まる思いであります。私は、この度の選挙で新聞報道等でも述べさせていただきましたが、第1期目のスタートは、30年豪雨の災害復旧、2年目からはコロナ対応に追われた4年間でありました。その中にも「井原を元気にし、夢を抱けるまちにしたい」という思いは、4年間ブレることなく突き進むことができました。

 コロナウイルス感染防止の観点から、市民の皆さまと向き合い膝を突き合わせて、皆さまの声を聞いて回るということは、なかなかできませんでしたが、「元気な井原」の実現に向け、地場産業・地場企業の支援、企業誘致等、今後の基盤づくり・基礎固めを進めることはできたのではないかと思っております。

 この第2期では、コロナで冷えきった経済の立て直しに、まずは取り組むとともに、第1期で見えてきた課題にも果敢に立ち向かって行きたいと考えております。また、これまで進めてきた「まちづくり」の担い手の育成や、若者の郷土愛を育む「ひとづくり」を推進していくのは勿論のこと、「幸せが実感できるまちづくり」に力を注ぎ、誰もが活躍できる「環境」を作っていきたいと考えております。さらには、思い切った行財政改革に取り組み、目先の政策ではなく、将来を見据えた行政運営を推し進めてまいります。

 まだまだ終息の見えないコロナウイルス感染症の状況ですが、私は、これからも「元気な井原」の実現を目指し、先頭に立って突き進む所存でありますので、何とぞ議員各位並びに市民皆さまの格段のご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

 次に、市政の状況等について申し述べます。

 新型コロナウイルス感染症についてであります。新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けまして、市民の皆様には、長期に渡りご協力をいただいておりますこと、また、最前線の現場で感染症に対応いただいております医療・福祉関係者の方々の献身的なご努力に対し、改めて心から感謝申し上げます。

 さて、国内の感染状況につきましては、強い感染力を持つ「オミクロン株」への置き換わりが進み、急激な陽性者の増加により、病床使用率の上昇や重症患者の増加、検査希望者の増大などにより、医療現場は、ひっ迫し、深刻な状況が続くとともに、社会経済活動にも大きな影響が出ております。本市においても、8月に入り、クラスターの発生が連日続くなど、感染状況は極めて深刻な状態となりましたが、9月に入り、減少傾向に転じております。本市の感染者数の情報につきまして、岡山県が公表する資料に基づき情報を配信してまいりましたが、先月26日から、全数把握の簡略化が全国一律で開始され、保健所別の集計に変更されました。そのため、市町村別の感染者数などの把握ができなくなり、情報配信を終了したところでございます。感染者の発生は、減少傾向にありますが、再拡大による第8波の懸念もあります。市民の皆様には、引き続き、基本的な感染防止対策に取り組んでいただきますようお願いいたします。

 次に、新型コロナウイルスのワクチン接種についてであります。

 ワクチン接種につきましては、オミクロン株対応ワクチンの接種や、小児の3回目接種が新たに開始されています。感染予防や重症化を防ぐため、対象となる方は、随時ご予約の上、接種を受けていただきますようお願いいたします。なお、個別接種、集団接種ともに円滑に進めることができておりますのは、井原医師会をはじめ、関係機関の皆様方のご協力によるものであり、この場をお借りしまして深く感謝申し上げます。

 次に、感染症対策についてであります。

 本年度は、新型コロナウイルス感染症のまん延と共にインフルエンザの流行が懸念されているところでございます。そこで、本市では、10月からインフルエンザの予防接種を推進するとともに、市民皆様の健康維持と生活支援を図るため、接種費用の助成を行うこととしております。なお、本来であれば、窓口での支払後の償還払いとなるところでございますが、対象者の負担軽減を図るため、井原医師会のご協力により、個人負担がかからないようにさせていただいております。これらの施策に必要な経費につきましては、この度の補正予算に計上させていただいております。

 次に防災関係についてであります。

 出水期も後半に入りましたが、台風の襲来の時期を迎えております。先月中旬には、台風第14号が日本列島を縦断し、各地に被害をもたらしました。本市でも災害対策本部を設置し警戒に当たったところであり、19日の正午には、浸水害の危険性のある地区を対象に警戒レベル3「高齢者等避難」を発令し、10か所の避難所を開設したところであります。幸いにも降雨が少なく、人的被害も発生することはございませんでした。引き続き、災害による被害を最小限にとどめるため、市としましては、万全を期してまいりますが、ご家庭、地域におかれましても、非常持出品の準備や家庭内での備蓄、避難場所の確認などに取り組んでいただき、「いざという時」に備えていただきますよう、お願いいたします。

 次に消防関係についてであります。

 消防団は、将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない、代替性のない存在でありますが、少子高齢化や被雇用者の割合の増加といった社会情勢の変化により、全国的に消防団員は年々減少しており、本市も例外ではございません。一方、災害の多発化・激甚化により消防団に寄せられる期待と役割は大きくなる一方であり、消防団員一人ひとりの負担は増加傾向にあります。本市では、地域防災力の維持・強化を図るうえで、消防団員の確保は重要な課題であると認識しており、昨年度末に、井原市消防団から提出された要望書に基づく団員定員の改正や組織再編成、また総務省消防庁が定めた「非常勤消防団員の報酬等の基準」に基づく報酬の支給による処遇改善に取り組み、将来にわたり、井原市消防団の継続的な維持を図ることを目的としまして、本定例会に関係条例及び関係予算を提出しておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に、井原市特別養護老人ホーム「星の郷」についてであります。令和4年10月1日より、社会福祉法人超寿会を指定管理者として、運営を開始しております。指定管理の期間は、令和7年9月末までの3年間であります。指定管理者と連携を密にし、入所者の安全安心に配慮して、事業運営を進めてまいります。

 次に公共交通についてであります。

 本年4月から、芳井・美星地区においては、予約型乗合タクシー「あいあいカー」を導入し、試行運行をしてまいりました。試行期間中、実施しました利用者アンケ-トの結果や寄せられたご意見を参考に検証を重ねまして、行きの第1便を11時までに市内中心部に到着するよう、また、市内中心部の乗降場所の拡充といった変更を行い、より利便性を高め、10月1日から本格運行に移行しております。引き続き、利用者の声を聴きながら必要な見直しを重ね、利便性の向上と利用促進に努めてまいりたいと考えております。

 次に、マイナンバーカードの取得促進の取組についてであります。本市の8月末現在の交付率は、44.9%となりましたが、全国平均の交付率や、月ごとの交付の伸び率が国の基準を下回ったことから、国より、さらなるカードの申請促進を図るよう要請があり、関係予算を本議会に補正予算として上程しておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に、産業の活性化についてであります。

 本市の経済雇用対策事業につきましては、昨年度、見直し作業を行い、本年度から「元気いばら商工業成長支援事業」とし、合計12事業へと再編し、実施いたしております。今後も引き続き、商工会議所や商工会など産業支援機関と連携し、生産性の向上や新たな事業展開、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進などを積極的に推進し、計画的に、自ら成長発展を目指す地場企業の支援を行うことで産業の活性化を着実に進めてまいります。また、地場企業の事業拡大や更なる企業誘致の受け皿となる、事業用地の確保に向けて、現在、事業用地の候補地調査を行っており、今後、調査の結果を踏まえ、新たな事業用地の開発を検討してまいります。

 次に、観光の振興についてであります。

 新型コロナウイルス感染症第7波の影響の中、岡山県におきましては、7月から9月にかけてJRグループや県内の市町村及び観光関係者等との連携による「岡山デスティネーションキャンペーン」が行われたところであり、本市におきましても、夏の星空を活用した複数のツアーが実施され、個人客と合わせて多くの観光客が訪れたところであります。今後は、こうした観光コンテンツをさらに磨き上げ、本市を何度でも訪れていただけるよう、リピーターの確保につなげてまいりたいと考えております。また、今月から12月にかけて、JR西日本との連携による「おかやま秋旅キャンペーン」が行われることとなっており、「星空観賞」や「紅葉」、「旬の食材」など、秋ならではの見どころや実りを発信し、観光誘客の促進をはじめ地域消費の拡大など、地域活性化に取り組んでまいります。

 次に教育関係についてであります。

 社会教育・文化施設の建設事業につきましては、田中美術館新館建設工事は、現在、仕上げの清掃となる美装(びそう)や各種試運転を行っております。10月末の完成を目指して引き続き工事を進めてまいります。竣工後は備品搬入、所蔵作品の戻し入れなどを順次行い、令和5年4月にリニューアルオープンを予定しております。田中美術館新館建設工事とあわせて田中苑の改修工事を予定しておりますが、遊歩道の新設及びバリアフリー化のための測量設計が完了しましたので、眺望を考慮した樹木伐採、照明のLED化などと併せて、今年度中の工事完了を目指しております。美星公民館建設事業につきましては、順調に建設工事が進んでおり、引き続き、今年度末の完成に向けて、安全かつ着実に事業を進めてまいりたいと考えております。

 続きまして、学校施設関係についてでありますが、今年度予定している学校施設長寿命化計画に基づく施設整備のうち、芳井小学校の屋上防水工事、高屋小学校・木之子中学校屋内運動場の照明のLED化、青野小学校・木之子中学校屋内運動場の床研磨塗装などの営繕工事が完了するなど順調に進んでおります。また、幼稚園においては、全園へのWi-Fi環境整備に着手しており、今後も引き続き、時代に即した教育環境の整備・充実を計画的かつ着実に進めてまいりたいと考えております。

 以上、市政の状況等について申し述べましたが、次に本定例市議会におきまして、ご審議をお願いいたします諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 まず、認定についてであります。

 認定第1号「令和3年度井原市一般会計歳入歳出決算について」から認定第14号「令和3年度井原市下水道事業会計決算について」までの決算認定についてでありますが、それぞれ監査委員の意見を付し、決算資料を提出しておりますので、慎重に審議の上、適切なご決定を賜りますようお願い申し上げます。

 次に、予算案件についてであります。

 議案第50号「令和4年度 井原市一般会計補正予算(第4号)」についてでありますが、今回の補正は、新型コロナウイルス感染症の影響長期化等への対応の一環として、新たにオミクロン株に対応したワクチン接種事業やインフルエンザ予防接種支援事業を推進するほか、ウィズコロナにおける観光交流促進に向けて、「田中苑」や「中世夢が原」等の施設整備に係るもの、消防団の条例改正や組織再編成に伴うもの、その他、補助採択に伴うものなどを主体に所要の措置を講じるとともに、前年度決算剰余金の一部について、財政調整基金及び福祉基金への積立を行うものであります。その結果、補正額は、9億8,370万円、補正後の予算総額は248億2,890万円となった次第であり、その財源としましては、国・県支出金、市債及び、前年度繰越金等を充当いたしております。

 以下、歳出の主なものについてご説明申し上げます。

 まず、総務費では、地区集会所等施設整備事業補助金のほか、交付率向上を図るためのマイナンバーカード取得促進事業を計上いたしております。また、決算剰余金の一部につきまして、財政調整基金への積立を行うこととしております。

 民生費では、同じく決算剰余金の一部につきまして、福祉基金への積立を行うこととしております。

 衛生費では、新型コロナウイルス感染症への対応として、新たにオミクロン株に対応したワクチン接種事業を推進するとともに、子どもや高齢者等に対するインフルエンザ予防接種支援事業を計上いたしております。

 農林水産業費では、県の補助事業採択に伴う、園芸総合対策事業補助金、ハイブリッド産地育成推進事業補助金のほか、経ヶ丸周辺の森林環境整備事業を計上しております。

 商工費では、星の郷まちづくり推進事業として、中世夢が原トイレ改修事業を計上いたしております。

 消防費では、本議会に提出しております「井原市消防団条例の一部を改正する条例」に伴う団員報酬等や、消防団組織の再編成に伴う経費を計上いたしております。

 教育費では、令和5年4月の田中美術館新館リニューアルオープンにあわせて、隣接する田中苑の遊歩道等の整備工事のほか、寄附受納に伴う、図書購入費を計上いたしております。

 議案第51号「令和4年度 井原市美星地区畑地かんがい給水事業特別会計補正予算(第1号)」については、渇水による使用量の増加及び、電気料金の高騰に伴う光熱水費と、施設の老朽化等に伴う修繕料の増額に係る補正をお願いしております。

 また、今回の補正予算には反映できておりませんが、現在、国において、物価高騰に対する追加支援策等がとりまとめられているところであり、その中では「地方創生臨時交付金」を増額し、新たに価格高騰に対する交付金を創設することとされているほか、低所得世帯に対する支援として、「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金」が給付されることとされております。本市におきましても、今後の国の動向等を注視し、国や県の支援策にあわせて、本市独自の生活支援・経済支援策を速やかにとりまとめ、早ければ本議会中にも追加で補正予算をお願いし、市民の皆さまへの生活支援や地域経済の回復・活性化に向けた事業者支援策をさらに推進してまいりたいと考えておりますので、何卒ご理解ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 次に、条例案件についてであります。

 議案第52号「井原市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について」は、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。

 議案第53号「井原市消防団条例の一部を改正する条例について」は消防団員の定員及び報酬を変更するため、所要の改正をするものであります。

 議案第54号「井原市立田中美術館条例の一部を改正する条例について」は、井原市立田中美術館の新館建設に伴い、観覧料及び施設使用料を定めるとともに、管理運営に必要な事項を定めるものであります。

 次に、事件案件についてであります。

 議案第55号「井原市過疎地域持続的発展市町村計画(令和3年度~令和7年度)の変更について」は、過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法に基づき、井原市過疎地域持続的発展市町村計画を変更するものであります。

 議案第56号「財産の取得について」は、田中美術館展示室に配置する展示ケースを取得するものであります。

 議案第57号「財産の取得について」は、田中美術館収蔵庫に配置する棚類を取得するものであります。

 次に、人事案件についてであります。

 議案第58号「人権擁護委員候補者の推薦について」は、人権擁護委員の任期満了に伴い、後任委員候補者の推薦につき議会の意見を求めるものであります。

 議案第59号「副市長の選任につき同意を求めることについて」は、副市長の任期満了に伴い、後任副市長の選任につき、同意を求めるものであります。

 議案第60号「固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて」は、固定資産評価審査委員会委員の任期満了に伴い、後任委員の選任につき同意を求めるものであります。

 議案第61号「井原市情報公開不服審査会委員の委嘱につき同意を求めることについて」は、本市情報公開不服審査会委員の任期満了に伴い、後任委員の委嘱につき同意を求めるものであります。

 以上が今回提案いたします議案の概要でありますが、慎重にご審議の上、適切なご決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会にあたってのあいさつといたします。


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