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市議会市長提案説明(令和5年12月市議会定例会)

ページID:0002389 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

令和5年12月4日(月曜日)

令和5年12月市議会定例会市長提案説明要旨

令和5年12月市議会定例会市長提案説明要旨の画像
 師走を迎えまして、何かとせわしい時期となってまいりました。

 さて、本日12月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員の皆様方には大変お忙しい中ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げる次第であります。
 本定例会におきましてご審議をお願いいたします案件は、既にご案内をいたしておりますが、議案の説明に先立ちまして、市政の状況等について申し述べ、議員ならびに市民各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 まず、「感染症」についてであります。

 

 新型コロナウイルス感染症については、感染状況は落ち着いており、現在は、季節性インフルエンザが猛威を振るっております。新型コロナウイルス感染症は、冬時期に感染者が増加する傾向があり、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行が懸念されるところであります。市民の皆様には、年末年始を迎えるにあたり、その場その場での状況に応じた感染防止対策に取り組んでいただきますとともに、ワクチン接種についてもご検討くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 次に、物価高騰対策についてであります。

 

 我が国の経済は、コロナ禍に続く世界的なエネルギーや物価高騰の影響により、依然として厳しい状況にあります。
 こうした中、先般、国において、「デフレ完全脱却のための総合経済対策」が取りまとめられ、物価高に最も切実に苦しんでいる低所得者を対象に、1世帯当たり7万円を追加支援することや、地域の実情に応じた事業を行うことができるよう「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を地方公共団体へ追加交付することなどが示されたところでございます。
 当該交付金の本市への配分額は、約1億円であり、経済情勢を踏まえますと、早期に実施する必要があることから、現在、事業の検討を進めているところでございます。
 事業がまとまりましたら、低所得世帯への7万円の支援と併せて、今議会中に追加補正としてご提案させていただきますので、その際には、ご審議をいただきますようよろしくお願いいたします。

 

 次に、今年度策定又は改定いたします計画についてであります。

 現在、策定又は改定を進めておりますのは、井原市公共施設等総合管理計画をはじめ、井原市公共施設個別施設計画、井原市地域公共交通計画、井原市国民保護計画、井原市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(第9期)の5計画であります。今議会において、その概要を説明させていただくこととしております。今後は、一部の計画についてはパブリックコメント等の手続きを経て、今年度中に計画の策定・改定をしてまいりたいと考えております。

 次に、産業振興に関する取り組みについてであります。

 まず、デニムの啓発活動といたしまして、デニムの日である10月26日に積極的にデニム製品を身に着けることを推進し、井原デニムの知名度向上や地域の一体感の醸成を図るため、10月3日井原駅前広場で開催された活動の出発式を皮切りに、関連事業者や行政、議会が一体となってさまざまな活動を行ったところであります。中でも、デニムウイークを設定し、1週間、デニムを着用しての登校を実施された市内小学校が現れ話題になったことは、これまでの市内外に向けた井原デニムの啓発が効果的に行われたものと捉えているところであります。
 今後も引き続き、関係者と連携を図りながら啓発活動等実施してまいりたいと考えております。
 また、計画性をもって新規創業を行う者を支援する「ものづくりのまち井原創業支援奨励金」についてでありますが、令和5年度は3件の応募がありました。11月に外部審査員による審査会が開催されましたが、残念ながら認定候補者の決定には至らなかったと報告を受けております。昨年に引き続いて認定候補者なしの状況を踏まえ、今後、寄付者を含めた有識者との協議を重ね、制度改正について研究をしてまいりたいと考えております。

 次に、タツモ株式会社と協定を締結し進めております高月工業団地企業用地造成事業につきましては、地権者の皆様からご理解が得られ用地取得は概ね完了したところであります。現在、令和6年夏の着工に向け、必要な各種許認可申請の事務を進めております。また、株式会社化繊ノズル製作所の事業所拡大につきましては、10月中旬に建物の建設工事に着手されております。
 本市といたしましては、こうした新たな事業展開や成長戦略への取り組みを積極的に後押しするために、今議会で「工業等振興条例奨励金」及び「企業立地促進奨励金」に係る債務負担行為をお願いしておりますので、よろしくお願いいたします。
 また、稲倉産業団地における立地の進捗状況でありますが、設計施工業者を決定され、現在、詳細設計中であり、令和6年夏に工事着手、令和7年秋に完成予定と伺っております。

 

 次に、観光の振興についてであります。

 

 秋の行楽シーズンを経て、国内の観光需要やインバウンドは、コロナ前にまで回復し、全国の観光地は大変な賑わいをみせております。そのような中、本市が事務局であります井原線沿線観光連盟では、国内外向けに山城などの遺構や伝統文化を生かした体験型ツアーの造成を行い、すでに10月にツアーを1本実施したところであり、今月8日にもツアーを実施することとなっております。これらのツアー実施にあわせ、去る10月15日から井原鉄道の車両に北条早雲の肖像画や井原線沿線の歴史を彩った氏族の家紋をラッピング施工した「戦国列車」を走らせており、すでに多くのメディアに取り上げられたところであります。こういった特別車両を活用することにより、歴史の宝庫である井原線沿線に、より多くの観光客が訪れるようPRに努めてまいりたいと考えております。
 また、ルートイングループの井原市へのホテル進出についてですが、現在、敷地造成工事を経て、建築工事へと進捗しており、令和6年12月に工事が完成し、開業の予定と伺っております。これにより、観光誘客はもちろん、新たな宿泊需要の獲得による地域消費の拡大や地域経済の活性化につながるものと期待しております。

 

 次に、平櫛田中美術館関係についてであります。

 来年2月から令和11年半ば頃まで「鏡獅子20年ぶりの里帰り」展示を開催いたします。田中渾身の力作を間近でご覧いただける絶好の機会であり、これを核として多彩な企画を展開し、全国に田中芸術の魅力をしっかり発信し
集客に努めたいと考えております。

 次に、スポーツ関係についてであります。

 岡山県高等学校駅伝競走大会が、先月5日、本市の陸上競技場を発着点として開催され、興譲館高校陸上部女子がみごと25連覇を成し遂げてくれました。今年も、都大路での健闘が期待されるところであります。また昨日、12月3日には、井原体育館において新体操フェスティバルが開催され、インターハイで優勝した井原高校男子新体操部をはじめ井原ジュニア新体操クラブや倉敷芸術科学大学新体操部、全国から集まった招待選手が一糸乱れぬ演技を披露してくれました。

 

 次に消防関係についてであります。

 市民の皆さまが安心して新年を迎えられるよう歳末の火災予防の徹底のため、本年度も28日と29日の2日間、年末夜警を実施する予定としています。これからの季節は、空気が乾燥し火気を取り扱う機会も増えることから、火災が発生しやすい時季となります。市民の皆さまにおかれましては、日頃から火気の取り扱いに注意していただくとともに、ご家族で火災予防について、いま一度話し合っていただきますようお願いいたします。

 次に、本市の新年度予算編成についてであります。

 国・県の編成動向等が明らかでない現段階において、的確な見通しを立てることは困難でありますが、歳入においては、コロナ禍から社会経済活動は正常化しているものの、物価高騰などの影響により先行きの不透明さが残り、市税等の大幅な増収が見込めない一方で、歳出についても、社会保障経費や公債費等の増加が見込まれるなど、引き続き厳しいものとなると予測されます。
 しかしながら、こうした厳しい財政状況の中にありましても、「井原市第7次総合計画 後期基本計画」や「第2期元気いばら まち・ひと・しごと創生 総合戦略」に掲げる各種施策を着実に推進するとともに、「新たな視点・発想」や「多様な主体との協働」により、だれもが主役で活躍できる、しあわせが実感できる「元気なまちづくり」を進めていくこととしております。
 このため、令和6年度の予算編成にあたりましては、国・県の予算の動向や社会・経済情勢の変化等に的確かつ機動的に対応しながら、予算規模の抑制と予算配分の重点化・効率化により、財政運営のスリム化を図るなど、「将来にわたり持続可能な財政運営」の確立を図ることを基本に、予算編成を行ってまいりたいと考えております。

 以上、最近の諸情勢と市政の状況等について申し述べたところでございますが、次に本市議会定例会におきましてご審議をお願いいたします諸議案について、その概要をご説明申し上げたいと存じます。

 まず、予算案件についてであります。
 議案第56号「令和5年度井原市一般会計補正予算(第5号)」についてでありますが、今回の補正は、職員の異動等に伴う人件費補正、地元要望に基づく補助事業及び県の補助採択に伴うもの、その他緊急を要する経費を主体に所要の措置を講じるとともに、一部事業について債務負担行為や繰越措置を行うものであります。
 その結果、補正額は、9,210万円の減額となり、補正後の予算総額は、225億1,180万円となった次第であります。主な財源として、国・県支出金等を充当しております。

 以下、歳出の主なものについてご説明申し上げます。

 まず、各科目において、それぞれ人件費補正を行い、総額で6,009万円余りの減額を計上いたしております。
 総務費では、地区集会所等施設整備事業補助金等を計上いたしております。
 民生費では、障害者福祉システム改修に要する経費等を計上いたしております。
 農林水産業費では、環境保全型農業直接支援対策事業補助金、備中地域「晴苺」供給力強化事業費補助金及び新規就農経営開始資金等を計上いたしております。
 議案第57号の「令和5年度井原市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)」については、人件費補正及び前年度決算剰余金の基金積立、議案第58号の「令和5年度井原市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)」について、人件費補正及び前年度決算に伴う国庫負担金等の精算等に伴うものであります。
 議案第59号の「令和5年度井原市水道事業会計補正予算(第1号)」及び議案第60号の「令和5年度井原市下水道事業会計補正予算(第2号)」については、人件費の補正を行うものであります。

 次に、条例案件についてであります。

 議案第61号「井原市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について」は、令和5年8月7日付の人事院勧告に準じて、一般職の職員の給与について、所要の改正をするものであります。
 議案第62号「井原市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例について」は、市長等の期末手当について、一般職の職員の期末・勤勉手当に準じた支給月数の引き上げ等を行うため、所要の改正をするものであります。
 議案第63号「井原市会計年度任用職員の給与、旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について」は、地方自治法の一部改正等に伴い、会計年度任用職員の給与について所要の改正をするものであります。
 議案第64号「井原鉄道株式会社が所有し、又は使用する固定資産に対する固定資産税及び都市計画税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例について」は、井原鉄道株式会社の事業の用に供する固定資産に対する課税の特例について、所要の改正をするものであります。
 議案第65号「井原市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について」は、国が定めた基準の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。
 議案第66号「井原市美星地区畑地かんがい施設条例の一部を改正する条例について」は、井原市美星地区畑地かんがい施設給水使用料の改定を行うため、所要の改正をするものであります。
 議案第67号「井原市水道事業、工業用水道事業及び簡易水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例について」は、地方自治法の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。
 議案第68号「井原市水道企業職員の給与等の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例について」は、地方自治法の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。
 議案第69号「井原市病院企業職員の給与等の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例について」は、地方自治法の一部改正に伴い、所要の改正をするものであります。

 

 次に事件案件であります。

 議案第70号「井原市星の郷観光センターの指定管理者の指定について」は、井原市星の郷観光センターの指定管理者を指定するものであります。
 議案第71号「工事請負契約の変更について」は、緊急浚渫推進事業埋立処分地整備工事について、変更契約をするものであります。

 

 以上が今回提案いたしております議案の概要でありますが、詳細につきましては、いずれ日程に上がりました都度、私なり関係職員からご説明申し上げたいと思います。

 最後に、会議等への出席状況についてであります。
 下期の自治連合会長会議へ10月4日は井原地区、5日は芳井地区、6日は美星地区へ出席をいたしました。
 要望活動といたしまして、10月17日は、中国地方道路整備促進総決起大会、11月16日は、全国治水砂防促進大会にそれぞれ参加し、関係国会議員や関係省庁へ要望活動を行いました。11月23日には、静岡県浜松市にあります遠鉄百貨店で開催されましたデニム製品の即売会に参加し、トップセールスをしてまいりました。11月25日は、関東井高会に出席し、井原市出身で関東地方で活躍されている幅広い年代の方々と意見交換をしてまいりました。

 以上が報告でありますが、提出しております諸議案につきまして、何とぞ慎重にご審議の上、適切なご議決を賜りますようお願いを申し上げまして、提案説明とさせていただきます。


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