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月天心(布袋和尚)
更新日:2024年2月28日更新
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- 月天心(布袋和尚)
- 1950年(昭和25年)
- 木彫彩色・寄託作品
「月天心」とは月が天の真ん中にあるということ。
蕪村の「月天心貧しき町を通りけり」という句が思い起こされるような月の明るい夜。布袋さんが草の上に杖を敷いて座り込み、袋にもたれかかって、くつろいだ様子で天を仰いでいます。一本立てた指の先には満月がぽっかり浮かんでいるのでしょうか。悠然と月を見る布袋さんの表情は穏やかで、見ている私たちの心もゆったりとした気持ちにさせてくれます。