本文
「東北の作家と風土」
過去の特別展
「東北の作家と風土」
会期
2002年9月20日~11月4日
内容
これからの地方の時代、地方が自立するという時代の要求に応えるため、中央ではなく地方の良さを見直すために東北の作家を取り上げる展覧会を開催しました。地方や地域のアイデンティティの確立のために地方美術館の果たす役割の一端がそこにあります。
本来、文化や芸術は生まれ育った環境や風土と切り離して考えることが出来ない分野です。日本の自然に培われた土地土地の風土が、作家の精神や個性を構築します。その影響を作品の中に見て取ることが出来るのではないでしょうか。
地方の中で地域性が色濃く残っているのが東北であり、地域の個性を端的に見ることが出来るのではないでしょうか。また、この井原の地では、東北の作家の作品にはなじみが薄く、普段は見ることのない作品を鑑賞できるよい機会です。瀬戸内と対照的な東北の風土を背景にした芸術作品にふれることで、ルーツの違いを認識できる展覧会になれば幸いです。
主な出品作品
絵画37点・彫刻18点、計55点
- 萬鉄五郎「雪の景(土沢)」
- 松本竣介「橋」
- 佐藤忠良「帽子」
- 舟越保武「笛吹き少年」など