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水稲経営の方へ:田植え時期のジャンボタニシ対策

ページID:0001121 更新日:2024年4月30日更新 印刷ページ表示

 ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)は、田植え直後のやわらかいイネを食いちぎったり、水面に浮かぶ葉を引き込むように食べます。被害が多ければ欠株になり、収量に影響することもあります。

井原市内では、稲倉・県主・木之子地域に多く生息しています。

暖冬の後は、越冬した貝の数が多いことが予想されるため、平年以上に注意して十分な対策を取ってください。

田植え時期の対策

  1. 田植え後3週間の浅水管理(発生している場合に必ず実施)
    ジャンボタニシは水中でなければ摂食できず、水深が浅いと貝の活動が抑制される。
    水深を4cm(理想は1cm)以下に維持することで実害がほとんどなくなる。
    浅水管理は、田植え後3週間(食害を受けにくい5葉期)まで行う。
    でこぼこがある水田では、田面が深いところで貝が活動しやすく集中的に食害が生じる。
    浅水管理のためには、代かきを丁寧に行うなど、水田の傾斜やでこぼこをなくすことが重要。
  1. 用水路からの侵入防止
    水田の取水口と排水口にネットや金網を設置し、貝の侵入を防止する。
    水田内の貝の密度を高めないため、9mm目合い程度のネットや金網を設置し、特に1.5cm以上の大型の貝を水田に侵入させない。
    田植え前の入水時から田植え後3週間までの設置が効果的。
    目詰まりは、網をU字状に設置すると軽減できる。ゴミ避けとして外側に2cm目合い程度の網を設ける。
  1. 農薬による防除
    登録薬剤の散布により、殺貝や食害防止を図る。
    田植え時の被害が出る前に散布する。
    使用する場合は、必ず登録薬剤を使用し、使用時期、使用方法、使用量、回数等を守る。
    浅水管理が困難な場合は、水田内全面に均一に薬剤散布することが望ましいが、水深が深く貝が集まる場所にのみ薬剤を散布するなど、臨機応変に対応する。

春から秋にかけての対策

水田・水路の貝を減らす

  • 水田や水路の壁面に産み付けてある濃いピンク色の卵塊は水中に削り落とす。
    • 濃いピンク色の卵は水中ではふ化できない。
    • 黒色~白っぽい場合はふ化直前で、水中でもふ化できるため、押しつぶす。
  • 卵は2週間程度でふ化し、早ければふ化から2か月程度で成熟すると言われる。
  • 田植え前までに地域で一斉に行うと効果的。

【参考】
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止対策について(農林水産省)<外部リンク>