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水稲経営の方へ:冬期のジャンボタニシ対策

ページID:0001767 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は、田植え直後の稲を食べるので、その時期の的確な防除が効果的です。
冬の間に全部を退治することはできませんが、越冬する貝を減らすことで、来年の被害を抑えることが期待できます。
厳寒期の対策と、田植え前後の対策を組み合わせて実施しましょう。

スクミリンゴガイはマイナス3℃程度で死滅すると言われています。
それ以上の温度を保っている土の中や水の中にいる貝を破砕したり、寒気にさらして退治することで、越冬する数を減らすことができます。

冬期の対策

1 冬期の水田の耕うん(発生している場合に必ず実施)

  • 土壌が乾燥して固い厳寒期(1~2月)に実施。
  • トラクターの走行速度を遅く、ロータリーの回転を速くし、土壌を細かく砕くように耕うん。
  • 浅い土中の貝の破砕や寒気にさらすことによる死滅を期待。
  • トラクターを移動する前には、しっかり泥を落として、別の田へ貝を持ち込まない。

2 冬期の水路の泥上げ(発生量が多い場合に実施)

  • 用排水路内の水たまりや泥の中で越冬する貝の越冬場所をなくし、越冬個体を寒風にさらす。
  • 泥上げは越冬場所を無くすこと、雑草が取り除かれることは翌年の餌を無くすことにつながる。
  • 局所的な取り組みでは効果は得られない。地域全体で実施すると効果が高まる。

春から秋にかけての対策

水田・水路の貝を減らす

  • 水田や水路の壁面に産み付けてある濃いピンク色の卵塊は水中に削り落とす。
    • 濃いピンク色の卵は水中ではふ化できない。
    • 黒色~白っぽい場合はふ化直前で、水中でもふ化できるため、押しつぶす。
  • 卵は2週間程度でふ化し、早ければふ化から2か月程度で成熟すると言われる。

参考

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止対策について(農林水産省)<外部リンク>