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平櫛田中賞と過去の受賞者
平櫛田中賞
この賞は107歳の天寿を全うして、芸術の理想を追求し続け、近代彫刻界に偉大な足跡を残した平櫛田中が、百寿の記念に彫刻界の発展に役立てたいと寄附した浄財をもって、昭和46年に設立されました。わが国の彫刻界において、中原悌二郎賞と並び大きな役割を果たしています。
岡倉天心に見出され、天心を心の師と仰いだ田中の作品は、代表作「鏡獅子」をはじめ、日本を代表するにふさわしい心の息吹が感じられます。この賞は、田中の彫刻に対する熱い想いそのものです。
現在、井原市が主管して、美術評論家、彫刻家などわが国芸術界の権威ある方がたの選考による、日本を代表する彫刻賞です。昭和47年、第1回平櫛田中賞が贈られてから今回で30回を迎え、ますます評価が高まっています。
公募の方法によらず、選考委員によって推薦された候補者の中から厳正に選考のうえ授与されます。
このように、平櫛田中賞は、田中の偉業を後世に伝え、さらに優秀な彫刻家の顕彰を行うとともに、文化の香り高い町づくりを市民憲章に掲げた井原市民のこの上ない大きな誇りであります。
平櫛田中賞受賞者一覧
受賞年 |
受賞者 |
受賞作品 |
---|---|---|
第1回昭和47年(1972年) |
指定せず |
|
第2回昭和48年(1973年) |
指定せず |
|
第3回昭和49年(1974年) |
江口 週 |
指定せず |
第4回昭和50年(1975年) |
最上 壽之 |
コテンパン |
第5回昭和51年(1976年) |
山本 正道 |
追憶 |
第6回昭和52年(1977年) |
小畠 廣志 |
涼炎 |
第7回昭和53年(1978年) |
鈴木 実 |
指定せず |
第8回昭和54年(1979年) |
澄川 喜一 |
そりのあるかたちI |
第9回昭和55年(1980年) |
土谷 武 |
蜻蛉と向かい風 |
第10回昭和56年(1981年) |
小清水 漸 |
レリーフ80-3 |
第11回昭和58年(1983年) |
脇田 愛二郎 |
Cosmicvolume3-2 |
第12回昭和60年(1985年) |
城田 孝一郎 |
砂上の女 |
第13回昭和62年(1987年) |
米林 雄一 |
微空音-I |
第14回平成元年(1989年) |
深井 隆 |
逃れゆく思念 |
第15回平成3年(1991年) |
連関作用-水の窓より・夏S-90Se |
|
第16回平成5年(1993年) |
山縣 壽夫 |
横たわる三角 |
第17回平成7年(1995年) |
戸谷 成雄 |
境界から(個体・家・皮膚) |
第18回平成9年(1997年) |
肩で眠る月 |
|
第19回平成11年(1999年) |
記念撮影-地球も私- |
|
第20回平成13年(2001年) |
指定せず |
|
第21回平成15年(2003年) |
指定せず |
|
第22回平成17年(2005年) |
質問者 |
|
第23回平成19年(2007年) |
保田 春彦 |
指定せず |
第24回平成21年(2009年) |
指定せず |
|
第25回平成23年(2011年) |
指定せず |
|
第26回平成25年(2013年) |
指定せず |
|
第27回平成27年(2015年) |
指定せず |
|
第28回平成29年(2017年) |
指定せず |
|
第29回平成31年(2019年) |
指定せず |
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第30回令和5年(2023年) |
つづら折りの少女 その4 |